Exynos 2200には3つのバリエーションが存在?AMD製GPUコア数の違いなど

Samsungはスマートフォン向け次期フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)として、AMDとの協業で開発されたGPUを搭載したExynos 2200を開発しているといわれています。
このExynos 2200には実は3つのバリエーションがあり、ハイエンドスマートフォンだけでなくミドルレンジスマートフォンもカバーするという情報が出てきました。
CPUとGPUの違いによる3バリエーション
TwitterユーザーのTron氏(@FrontTron)によると、Exynos 2200にはCPUとGPUの違いで3つのバリエーションが存在するとのことです。
Since it is using the Cortex A78 instead of the X line, the performance throttling is ver low. Around 10%.
Even the 2CU mid-range, reports say it is a sufficient graphics considering its position.
S.LSI will supply the 4CU version to two Chinese companies. (2/2)— Tron ❂ (@FrontTron) September 5, 2021
CPUに関しては、最もハイエンドのものがArm Cortex-XシリーズのCPUコアを搭載するのに対し、ほかのものはCortex-A78を搭載するようです。これにより10%程度性能が低下するとされています。
また、GPUに関しては最もハイエンドのものが6CU(Compute Unit)構成なのに対し、ほかの2つは4CUと2CUとなるようです。
Further explanation:
The midrange devices in the Galaxy A series will get the 2CU config. The highrange devices in the Galaxy A series will get the 4CU config. The flagship devices (S series) will get the 6CU config.— Tron ❂ (@FrontTron) September 5, 2021
廉価版Exynos 2200でGalaxy Aシリーズをカバー
最もハイエンドのExynos 2200はSamsungのフラッグシップスマートフォンであるGalaxy S22シリーズに搭載されるのに対し、ほかの2つはハイエンドおよびミドルレンジに位置するGalaxy Aシリーズに搭載されるとのことです。
一般にSoCの開発には莫大なコストがかかり、さらにExynos 2200はAMDへの開発費が発生していることも予想されるため、できるだけ多くのスマートフォンに搭載したほうがコストの回収につながります。
CPUやGPUの変更だけであれば比較的開発予算を抑えられるため、フラッグシップのGalaxy S22シリーズよりも数が出るGalaxy Aシリーズにも廉価版Exynos 2200を搭載することにしたのかもしれません。
Exynos 2200のGPU性能は、iPhone12シリーズのA14 Bionicよりは高いものの、iPhone13シリーズに搭載されるといわれているA15 Bionicよりは低いとされています。
Source: Tron/Twitter via Gizmochina
(ハウザー)