「GIGAスクール構想」端末のOS別シェア、iPadは29.0%。文科省が発表

Apple iPad 教育

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文部科学省は8月30日、学校で1人1台の端末を利用可能にする「GIGAスクール構想」の状況を発表しました。OS別のシェアで、iOS(iPad)は29.0%で、ChromeOS、Windowsに次いで3位でした。

公立小中学校で「1人1台」ほぼ実現

文部科学省が発表した「端末の利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(速報値)」では、全国の公立小学校等19,791校、中学校等10,165校における、「GIGAスクール構想」の実現への進捗状況をまとめています。
 
端末の利活用状況は、小学校等の84.2%、中学校等の91.0%で、全学年での利活用が開始されています。一部の学年での開始を含めると、小学校等の96.1%、中学校等の96.5%で利活用が開始されています。
 
文部科学省 GIGAスクール構想
 
端末の整備状況は、全国の自治体の96.1%で端末の整備を完了し、端末1台あたりの児童生徒数は1.0人と、「1人1台」はほぼ実現されています。

OS別シェアでiPadは29.0%

整備された端末のOS別シェアは、トップがChromeOSで40.1%、以下Windows30.4%、iOS(iPadOS)29.0%で、その他(AndroidやmacOSを含む)が0.5%でした。
 
文部科学省 GIGAスクール構想
 
このシェアは、2021年3月にMM総研が発表した「GIGAスクール構想」用端末のメーカー別出荷台数シェアで、Apple(iPad)が28.1%でトップだったのとほぼ一致します。
 
MM総研の調査では、シェア2位はLenovoの20.2%、3位はNECの14.4%でした。

非常時の端末持ち帰り、64.3%が「準備済み」

端末を家庭に持ち帰れる体制の整備は、非常時については64.3%の学校で「実施できるよう準備済み」なのに対して、平常時だと「準備中」が51.0%と半数を占め、「実施している」は25.3%にとどまっています。
 
文部科学省 GIGAスクール構想
 
端末の破損・紛失台数は、全端末の0.2%にあたる18,104台でした。破損・紛失時の対応は、72.0%の自治体が予備機を活用し、27.6%は事業者との保守契約等により代替機を手配しています。
 
文部科学省 GIGAスクール構想
 
 
Source:文部科学省 via ITmedia
Photo:Apple
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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