【レポ】家族の回線も基本料無料にしたい!楽天モバイルで名義変更(譲渡)に苦戦した話

Rakuten UN-LIMIT VIの宣伝画像

Rakuten UN-LIMIT VIの宣伝画像
 
楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIは基本料金が無料から始まる従量制のプランです。データ通信量が1GB未満であれば0円/月というのは画期的なのですが、同一名義に対しては1回線目のみが無料対象であるという注意点があります。これを回避するための名義変更(譲渡)に挑戦してみたので、そのレポートをしたいと思います。非常に長い時間がかかる手続きでした。

同一名義に対して1回線目のみ無料から始まるRakuten UN-LIMIT VIの基本料金

楽天モバイルが2021年4月から開始したRakuten UN-LIMIT VIというプランは、月額料金が無料から始まるという画期的なプランです。
 
料金は従量制となっており、月々のデータ通信量が1GB未満であれば無料、3GBまでは980円(税込1,078円)、20GBまでは1,980円(税込2,178円)、それ以上はどれだけ使っても2,980円(税込3,278円)という月額基本料となります。
 
Rakuten UN-LIMIT VIの料金体系
 
筆者もこのプランに魅力を感じてiPhoneを使って契約しました
 
ところが、この料金プランには1点注記があります。それは「同一契約名義に対して1回線目のみが0円スタートであり、2回線目以降は980円スタートになる」という点です。
 
たとえば、家族全員で楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIを利用したとしても、その契約者がすべて同一人物であるとすると、2回線目以降は980円スタートとなってしまい、月々のデータ通信量が1GB未満であっても1回線目のみが0円適用となるのです。
 
3GBの通信量で980円という月額基本料でも安いといえば安いのですが、この料金であればほかのMVNOにも候補はあり、せっかく楽天モバイルを使う大きなメリットが失われてしまうといえます。

名義変更(譲渡)をすれば月額基本料0円スタートにすることが可能

この問題の解決方法は1つです。家族それぞれの回線の契約名義を名義変更(譲渡)によって別々にすれば0円スタートの基本料金となります
 
ドコモやau、ソフトバンクは名義変更を受け付けてくれますので、名義変更をして各回線を別名義にした後に楽天モバイルにMNP転入すれば問題なく全回線で基本料を無料スタートにすることが可能です。
 
ところが、MVNOのなかにはそもそも名義変更を受け付けていない業者が多くあります。この場合には楽天モバイルにMNP転入後に名義変更をしなくてはいけません。
 
筆者がまさにこの「名義変更できないMVNOからのMNP転入かつ家族全回線が同一名義」という状況だったので、楽天モバイルにMNP転入後に名義変更を行ってみました。

書面での手続きしかできない楽天モバイル

名義変更には3,000円(税込3,300円)の手数料が必要で、新契約者に利用料金と合わせて請求されます。
 
困ったことに、楽天モバイルは名義変更の受付を書面でしか行っていません。対面はおろかネットでの変更も不可能です。ほかに選択肢がないため、書面での手続きを行うことにしました。
 
書面での手続きには3通の書類を用意する必要があります。
 

  • 契約者情報登録・変更申請書
  • 委任状
  • 本人確認書類

 
このうち、契約者情報登録・変更申請書と委任状は楽天モバイルのサイトからダウンロード可能です。契約者情報登録・変更申請書のファイルのなかに委任状もセットになっているので注意してください。
 
ダウンロードできたら、印刷して手書きで書類を記入します。少なくとも委任状は直筆で書くことが求められていますので、すべてをパソコン上で記入することはできません。
 
有効な本人確認書類の種類についてもこのダウンロードしたファイルのなかに記載されていますので、運転免許証などをコピーして同封します。旧契約者および新契約者双方の本人確認書類が必要です。
 
提出先の住所についてはファイルの最終ページに記載されており、書類送付先を切り取って封筒に貼り付ける形で送ることが可能です。
 
楽天モバイルの名義変更書類の送付先

本人確認手続きのお知らせが送られてくる

書類を送付したら、「本人確認手続きのお知らせ」がやってくるまで待ちます。これは、新契約者が正しく申請された住所に住んでいることを確認するための書類です。
 
楽天モバイルからの名義変更の際の本人確認手続きのお知らせの画像
 
本人確認手続きのお知らせは転送不要の簡易書留で送られてくるため、これを受け取った時点で新契約者が申請された住所に住んでいることが確認されたということになります。したがって、特にこの書類を受け取ったからといってやることはありません。
 
筆者の場合、この書類が届くまでに3週間~4週間ほどかかりました
 
この間、提出書類が楽天モバイルに着いたという連絡もなく、チャットなどで楽天モバイルに状況を問い合わせても「とにかくしばらく待ってください」という回答しか得られず、ひたすら不安な日々を過ごすしかありませんでした。

ご契約者変更についてのメールを受け取る

次に、楽天モバイルからの「ご契約者変更について」のメールを受け取ります。
 
筆者の場合、簡易書留を受け取った3日後にこのメールが来ました
 
このメールでは、持っていない場合は新契約者の楽天アカウントの作成と、楽天モバイルへの住所等と支払い手段の登録が求められます。
 
終わったらメールを返信して完了です。

登録内容の確認完了の連絡が来て手続き完了

次に、メール返信の1週間後に新契約者の登録内容確認が終わったという連絡をメールで受けました
 
これで終わりか、と思いきやここからまた少し時間が必要で、4日後にすべての手続きが完了したとの連絡を受けます
 
楽天モバイルからの名義変更完了メール
 
my楽天モバイルを確認したところ、無事に新契約者も基本料金0円スタートとなっていました。
 
楽天モバイルの基本料金が0円からスタートしている画像
 
名義変更に際して、SIMの交換が求められたり、新契約者の回線が使えない期間があったりというようなことはなかったです。

全部で約40日かかった名義変更、気長に待ちたい

このように非常に待ち時間がかかった名義変更であり、全部で約40日かかりました
 
その間、途中経過を知らせてくれるということもなく、サポートに問い合わせてもなしのつぶてで、とにかく待つしかなかったのは精神衛生上あまりよくなかったといわざるを得ません。
 
もし楽天モバイルにMNP転入して名義変更を考えているなら、名義変更は事前に済ませておいたほうがいいかもしれません。
 
楽天モバイルで名義変更するなら時間がかかることを肝に銘じて始めることをおすすめします。

 
 
Source:楽天モバイル
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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