Xiaomi、AirPowerのようなワイヤレスパッド発表〜iPhoneも充電可

xiaomi airpower

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Xiaomiは29日のイベントで、AirPowerのように最大3台のデバイスを同時にワイヤレス充電できるパッドを発表しました。Appleは2019年にAirPowerの開発を断念しています。

価格は90ドル

Xiaomiによれば、パッドにはワイヤレス充電用のコイルが19基内蔵されており、1台あたり20Wで最大3台(合計60W)を同時充電できるそうです。一般的にワイヤレス充電はコイルの特性上、正しい位置にデバイスを置く必要がありますが、Xiaomiの場合はパッドの上であれば、どこに置いても充電が可能です。また、Qi規格をサポートしているため、iPhoneやAirPodsもこのパッドでワイヤレス充電ができます。販売価格は約90ドル(約9,870円)になる予定です。
 
ニュースサイトAppleInsiderが「Xiaomiはデバイスを置く場所に関して、消費者により自由を与えるべく現状打破を試みている」と語るように、今回発表されたワイヤレスパッド以外にも、近距離ワイヤレス充電技術「Mi Air Charge Technology」を発表(2021年以内に一般向けの製品化の予定はなし)するなど、充電技術の革新に精力的です。

AirPowerに先んじたXiaomi

Xiaomiが今回発表したワイヤレスパッドと同じ形式のものを、2017年にAppleが発表していたことを忘れてはいけません。
 
Appleは2017年9月、Apple WatchやiPhoneなど3台のApple製品を同時にワイヤレス充電可能なAirPowerを発表しました。しかし、Appleからその後発売に関して告知が行われることはなく、2019年3月に開発が中止されました。開発が断念された原因は公式に明らかとなっていませんが、Apple Watchを充電すると局所的な異常発熱が起きる問題を最終的に克服できなかったと考えられています(Appleは「AirPowerは当社の高い水準に達することができないと判断した」とのみ発表)。
 
その後、AirPowerについては何度か開発再開開発中止の観測が飛び交っていますが、今のところAppleは沈黙を保ったままです。過去には“Apple製品の忠実な模倣者”として批判されたXiaomiですが、今回のパッドを発売に漕ぎ着ければ、技術と価格の両方でAppleの鼻を明かすことができたとも言えるでしょう。
 
 
Source:MacRumors
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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