黒人差別描いた舞台劇、スティーブ・ジョブズ・シアターで上演


     
    米ニューヨークのブルックリンにあるビリー・ホリデー・シアターで人気の舞台劇「12 Angry Men … And Women; The Weight of the Wait(12人の怒れる男…そして女; 待つことの重み)」が、Apple Park内のスティーブ・ジョブズ・シアターで新たに演じられることが分かりました。

    実際に起きた黒人差別を元にした舞台劇

    「12 Angry Men … And Women」は、10年ほど前にアメリカでヒットした書籍「12 Angry Men: True Stories of Being a Black Man in America Today(12人の怒れる男: 今日のアメリカで黒人男性であることの実話)」を元にした舞台劇です。
     
    書籍のタイトルから分かるように、アメリカで理不尽な差別を受けている黒人の置かれた状況がテーマとなっており、スティーブ・ジョブズ・シアターで特別上演される“Appleバージョン”では、無実の黒人女性(ブリオナ・テイラーさん)が自宅に踏み込んできた警察官に警告なく発砲された銃撃事件も付け加えられるようです。
     

     
    スティーブ・ジョブズ・シアター版の上演動画は、3月26日から4月22日にかけてApple TVアプリで限定公開されます。

    差別問題に取り組むApple

    元の書籍が発表された頃から状況が大きく改善されておらず、根深い人種差別が改めて問題になっている昨今だからこそ、こうして「12 Angry Men … And Women」が取り上げられたのは確かでしょう。
     
    以前から様々な差別問題の改善に取り組んできたAppleは昨年、BLM運動と呼ばれる大規模デモが全米各地で発生した際も、ティム・クック最高経営責任者(CEO)がWWDCでジョージ・フロイドさんの死を追悼したほか、予算1億ドル(約109億円)で「人種公道正義イニシアティブ(Racial Equity and Justice Initiative)」を立ち上げると発表しています。
     
     
    Source:9to5Mac,AppleInsider
    (kihachi)

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