Foxconn、2023年に電気自動車工場完成。Apple Car製造は「憶測」

    Fisker Sunset concept Wikiprdia

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    Apple最大のサプライヤーで、Foxconnとして知られる鴻海精密工業のトップが、2023年に世界最大規模の電気自動車工場を稼働させる計画を明らかにしました。Appleの自動車製造を担当するとの報道については「憶測だ」と語っています。

    Appleの自動車製造担当は「憶測」

    日本経済新聞の報道によると、鴻海の劉揚偉会長は現地時間3月16日、同社初となる、世界最大規模の電気自動車工場を米ウィスコンシン州かメキシコに建設する計画であることを明かしました。
     
    2021年末に立地を最終決定し、2022年には着工、2023年には新工場が完成する予定で、供給先について劉会長は「複数のアメリカの自動車メーカー」とだけ語り、Apple Carの製造を請け負うとの噂を「憶測だ」と退けました。

    Foxconn、スマホの次は電気自動車で成長狙う

    FoxconnはiPhoneの組み立てで急成長を遂げましたが、スマートフォン市場が世界的に飽和状態と言われる中、電気自動車を次の成長の柱と見ています。
     
    1月には、Volvoの親会社である中国の浙江吉利控股集団、中国の新興メーカーBytonとの提携を相次いで発表したのに続き、2月にはアメリカのFiskerとの提携も発表しています。
     
    このほか、Alfa Romeo、Citroën、Fiat、Peugeotを抱える欧州の大手Stellantis(ステランティス)とは合弁会社の設立に向けた協議も進めています。

    Appleの自動車業界参入はFoxconn?既存メーカー?

    Appleが電気自動車製造に参入する、とのニュースは2021年に入ってから頻繁に報じられるようになり、韓国のHyundai傘下のKiaや、日産三菱などが生産を担当するのではないか、と伝えられていますが、確定的な情報はありません。
     
    既存自動車メーカーは、Appleが設計しAppleのブランドで販売される自動車の製造だけを請け負うことへの抵抗があるとみられています。
     
    一方、Foxconnは、iPhoneなどでAppleブランドで販売される製品の製造を数多く請け負っており、自動車製造のノウハウを獲得できればAppleブランドの自動車製造を担うことが可能とみられています。
     
     
    Source:Nikkei Asia, 日本経済新聞
    Photo:Wikipedia
    (hato)

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