少女が「失神チャレンジ」で死亡したイタリア、TikTokを一部ブロック
TikTokで流行する危険な遊びが原因で10歳の少女が死亡したことを受け、イタリアでは若年層の保護を目的とし、一部ユーザーを対象に同アプリの利用を制限しました。
年齢未確認のユーザーが利用不可能に
10歳の少女が死亡した原因は、TikTokで流行している「失神チャレンジ(Blackout Challenge:失神ゲームとも)」と呼ばれる遊びです。少女は20日、首にベルトを巻き付け、手にスマートフォンを持ち窒息死した状態で発見されました。
この事件を受けてイタリアのデータ保護局は22日、年齢が確認できないユーザーのTikTok利用を2月15日まで禁止すると発表しました。TikTokの対象年齢は利用規約で13歳以上と定められています。
世界各国で高まる規制の動き
TikTokのスポークスマンは「コミュニティの安全を確保することが我々の至上命題だ」とし、再発防止に努めていくことを明らかにしました。
しかし、TikTokが国全体で禁止されるのは、イタリアが初めてではありません。
不道徳かつ卑猥な動画を放置しているとして、パキスタンでは改善が確認されるまで全面的な利用禁止措置が採られました(すでに解除済)。隣国のインドでも、反中ムードの高まりから2020年6月以降、多くの中国製アプリとともに利用が禁止されています。またアメリカでも、ドナルド・トランプ政権がTikTokを米企業に売却するよう迫ったばかりか、アプリストアから排除しようと何度も試みていました(いずれも裁判所が保留命令)。
ただしソーシャルメディアとして、個人ユーザーのみならず企業が活発にTikTokを宣伝媒体として利用する動きは一向に止む気配がありません。2020年11月には、AppleがiPhone12シリーズを宣伝する動画を公開しています。
Source:iMore,AFPBB
(kihachi)