Apple Pay、2025年までに世界中のカード決済の10分の1を占めるか
Apple Payは、年間15%の成長率で伸びており、全体のiPhoneの半分以上でアクティベートされているという調査結果が出ていますが、2025年までに全世界のクレジットカード決済の10分の1を占めるとの見方を投資会社Bernsteinのアナリストが発表しました。
コロナ禍で勢い増したApple Pay
Apple Payは、新型コロナウイルスのパンデミックにより勢いを増しており、Apple Payを率いるジェニファー・ベイリー氏は今月、コンタクトレス決済について「利便性ではなく、公衆衛生上の問題になっている」と述べています。
米カリフォルニア拠点の決済プラットフォームMarqetaの最高経営責任者のジェイソン・ガードナー氏は、「Apple Payチームは絶対的な力を持ちつつある」とコメントしています。
「Apple Walletはキラーアプリだ – 今のところ理解されているよりもずっと。そして規制当局にとっての戦場となることは間違いない」
Apple PayのみのNFC使用許可が独禁法違反に?
今年の6月、欧州委員会が独占禁止法違反の可能性でApple Payの調査を開始したと発表しました。
今月には、オランダの消費者保護・市場監督局もApple Payを含む近距離無線通信(NFC)を使用するコンタクトレス決済アプリプラットフォームの独占禁止法違反の調査を開始したと発表したばかりです。
ベンチャーキャピタルLoup Venturesの調査では、Apple Payが有効になっているiPhoneの数は、2020年9月時点で実にiPhone全体の51%に相当する5億700万台に上ることがわかっています。
Bernsteinのアナリストは、AppleはApple Payでの決済あたり約0.15%を手数料として徴収していると予測しており、決済件数は2025年までに世界全体のクレジットカード決済の10分の1に達するとの見方を示しています。
「Appleは(iPhoneやApple Watchでの)NFC技術を使った支払いオプションとして、(Apple Payという)ひとつの選択肢しか与えていないことが、規制当局の注意を引くことになるだろう」と、元米フロリダ州連邦検事で、Gunsterで弁護士を務めるジョナサン・オズボーン氏はコメントしています。
Source:Financial Times via Cult of Mac
(lexi)