Apple、純正の29W電源アダプタはMagSafeデュアル充電パッドに非対応と案内

Apple MagSafeデュアル充電パッド

Apple MagSafeデュアル充電パッド
 
Appleは、現地時間12月10日付けでMagSafeデュアル充電パッド(英語名はMagSafe Duo)のサポート文書を公開し、Appleが以前販売していた29WのUSB Type-C(USB-C)電源アダプタではiPhoneとApple Watchの同時充電ができないと説明しています。

2018年に販売終了した29W USB-C電源アダプタ

Appleは、MagSafeデュアル充電パッドの製品説明ページで、最大14Wの高速ワイヤレス充電には、27W以上のUSB-C電源アダプタの利用を推奨しています。
 
Apple MagSafeデュアル充電パッド
 
しかし、Appleが公開したサポート文書には、「Appleの29W USB-C電源アダプタはMagSafeデュアル充電パッド」に対応していません」と注意書きがあります。本稿執筆時点では、英語版サポートページのみに記載されていますが、近々、日本語版にも追記されるとみられます。
 
Apple Support MagSafeデュアル充電パッド
 
29W USB-C電源アダプタは、2018年6月に突然販売が終了し、30W USB-C電源アダプタに置き換えられています。なお、30W USB-C電源アダプタはMagSafeデュアル充電パッドに対応しています。

同時充電対応する出力を満たさないため?

サポート文書には、iPhoneとApple Watchを同時に充電する場合について、以下の説明も記載されています。
 

iPhoneとApple Watchの充電パッドを両方同時に使う場合、MagSafeデュアル充電パッドには 15W(5V/3Aまたは9V/1.67A)以上の電力が必要ですが、充電速度は遅くなります。

 
MacRumorsは、29W USB-C電源アダプタは5V/3Aまたは9V/1.67A以上の電力を共有できないため、非対応と記載されているのではないか、と推測しています。

畳んだままだとシワが目立つように!暑い車内は特に注意

Appleのサポート文書には、MagSafeデュアル充電パッドのヒンジ部分を折り畳んだまま置いておくと、時間の経過に伴いしわが寄る場合がある、として以下の注意書きがあります。
 

柔らかい素材の大半はそうですが、アクセサリのカバー部は日常的に使っていれば、時間の経過に伴い劣化します。MagSafeデュアル充電パッドのヒンジ部は、折りたたんだまま置いておくと、時間の経過に伴い、しわが寄る場合があります。MagSafe デュアル充電パッドを折りたたんだ状態で高温の環境下 (暑い日の車内など) に放置した場合、しわが目立ちやすく、深くなることがあります。その場合でも、アクセサリの基本性能には影響はありません。

 
Apple MagSafeデュアル充電パッド
 

Lightningイヤホン使いながらの充電は低速に

Appleはサポート文書で、iPhoneのLightning端子にEarPodsなどのヘッドホンを接続している状態では、MagSafeデュアル充電パッドの充電出力が最大7.5Wに制限されると説明しています。
 
また、iPhoneをMagSafeデュアル充電パッドとLightningケーブルの両方で充電しようとすると、Lightningコネクタ経由で充電されるとの説明もあります。

iPhone12 miniには最大12W、iPhone12には最大14Wで充電

サポート文書には、MagSafeデュアル充電パッドはiPhone12には最大14W、iPhone12 miniには最大12Wのワイヤレス充電が可能と記されています。
 
iPhone12 miniのワイヤレス充電が最大12Wに制限されるのは、単独型のMagSafe充電器と同じです。
 
分解レポートで知られるiFixitは、iPhone12 miniの充電用コイルが一部欠けた形状になっているため、ワイヤレス充電が最大12Wに制限されているのだろうと指摘しています。
 
 
Source:Apple Support (英語), (日本語), MacRumors
Photo:Apple
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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