iPhoneユーザーの79%が、次世代機でのTouch ID再搭載を希望〜米国調査

 
米オンラインマーケットSellCellが実施したiPhoneユーザーへのアンケート調査にて、将来的にTouch IDを再搭載することを希望するとの返答が79%にもおよぶことが報告されました。新型コロナウイルス感染症対策での日常的なマスク着用により、Face IDでのロック解除が面倒だと感じているユーザーが多いようです。

マスク着用常態化でのロック解除に関する意識調査結果

SellCellが、iPhone X以降のモデルを使用する2,030人のユーザーを対象にアンケート調査を実施し、回答を公表しました。今回のアンケート調査では、マスク着用が一般化する中でのFace IDでのロック解除の使い勝手や不満、改善希望について回答を得ています。
 

公共の場所でのFace IDによるロック解除に不便を感じましたか？

 
74%のユーザーが、マスクを着用するようになってからFace IDでのロック解除に不便を感じているようですが、残り26%は特に問題ないと回答しています。
 

マスク着用でロック解除できないFace IDに不満を持っていますか？

 
マスクを着用しているとロック解除できないFace IDに対し、特に不満やいらつきを感じたことはないと回答したユーザーはわずか16%で、それ以外の84%のユーザーは程度の差こそあれ、不満を感じているようです。
 

ロック解除目的に、公共の場所でマスクを外したことはありますか？

 
米国では米国疾病対策予防センター（CDC：Centers for Disease Control and Prevention）がマスク着用を推奨しているようですが、それにも関わらず、32.6%のユーザーがApple Payでの支払い時などFace IDでのロック解除が必要な際にマスクを外したと回答しました。ただし、残りの大多数67.4%のユーザーは、マスクを外したことはないと返答していることから、これらのユーザーは公共の場所ではパスコードでロック解除しているようです。
 

Face IDでのロック解除不可を一時的に回避する方法は？

 
マスク着用下でFace IDのロック解除が出来ない場合、それをどのように回避したかに対する回答では、パスコードでのロック解除を行ったユーザーが64.8%、マスク着用状態でもFace IDでのロック解除が機能するよう「もう一つの容姿をセットアップ」にて設定、そうしてFace IDを利用しているユーザーが17%、iPhoneをロックしないように設定しているユーザーが10.9%、残り7.3%のユーザーは指紋認証付きのスマートフォンをバックアップ的に利用しているようです。
 

Touch IDが搭載されていないのを理由に、iPhone12の購入をやめましたか？

 
今回のアンケートに回答したユーザーの35%が、Touch IDが搭載されていないことを理由に、iPhone12シリーズの購入をやめたと回答しています。
 

次世代iPhoneでTouch IDが再搭載されれば良いと思いますか？

 
次世代iPhoneにTouch IDが搭載されて欲しいと思っているユーザーは、79%に達しています。
 

次世代iPhoneが搭載するロック解除機能は何が良いと思いますか？

 
次世代iPhoneが搭載するロック解除機能は何が良いかについて、未採用のものも含めた回答では、56.2%がディスプレイ下埋め込み型指紋認証、14.1％がTouch ID内蔵電源ボタン、9.7%が虹彩認証が良いと回答しました。
 
他にも、6.9%が音声認証、認証機器を利用したロック解除機能が6.1%、位置情報によるロック解除などの回答もあったようです。
 

この状況が続く場合、指紋認証搭載Androidへの機種変更を検討しますか？

 
新型コロナウイルス感染症の流行がすぐに収束しなければ、マスク着用による不便さを解消するために、指紋認証機能を備えたAndroidスマートフォンへの機種変更を検討すると回答したユーザーの割合は23.3%でした。

SellCellの結語

今回の調査結果からSellCellは、多くのiPhoneユーザーが何らかの形でTouch IDが復活すること、その方法はディスプレイ下埋め込み型指紋認証が望ましいと考えていることが確認されたと記しています。
 
同社が行ったiPhoneユーザー対象の今回の調査は、米国に居住する18歳以上のユーザー2,030人に対して電話で質問、回答を得たとのことです。
 
 
Source:SellCell
Photo:SAMAGAME
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