プロの写真家がiPhone12 Proで撮った作品公開!良い写真のための助言も
発売目前のiPhone12 Proで撮影した写真を、旅行写真家のオースティン・マン氏が公開しました。特にナイトモードの劇的な進化に驚くとともに、iPhone12 Proで良い写真を撮るためのアドバイスもまとめています。
雄大な自然の中、iPhone12 Proのカメラを徹底チェック
オースティン・マン氏は、2017年のiPhone8 Plus、2018年のiPhone XS、2019年のiPhone11 Proと、発売前の最新iPhoneによる作品を公開しています。
iPhone12 Proを使った撮影の舞台となるのは、米モンタナ州北部にあり、カナダと国境を接するグレイシャー国立公園です。
マン氏は、以下の項目を中心に、iPhone12 Proのカメラを評価しています。
- 広角カメラ
- 超広角カメラでのナイトモード
- スマートHDR3
- 暗所でのポートレートモード撮影
1. 広角カメラ
iPhone12 Proは、広角カメラのレンズがf/1.6と、従来のf/1.8よりも明るくなり、レンズが7枚構成になったことで、暗い場所でも鮮明な撮影が可能となっています。
湖面に映る山々と青い空が鮮やかな以下の作品は、肉眼ではほぼ何も見えないほどの暗闇で、iPhone12 Proを三脚に固定し、広角カメラのナイトモードで露出時間を30秒間取って撮影したそうです。
iPhone12 Proの広角カメラとナイトモードで撮影した作品には、星がはっきりと映っています。
2. 超広角カメラでのナイトモード
iPhone12 Proでは、超広角カメラでもナイトモード撮影が可能になり、暗い場所での撮影性能が飛躍的に向上しています。
以下の作品は、夜明け前に雪が降る中、手に持ったiPhone12 Proの超広角カメラでナイトモード撮影し「写真」アプリで自動調整したものです。
超広角カメラどうしで、iPhone11 Pro Max(ナイトモード非対応)とiPhone12 Pro Maxのナイトモードで撮り比べた2枚を比べたマン氏は「まさに夜と昼の違いだ」と驚いています。
超広角カメラのメリットは、狭い室内でも広い範囲を撮影できることですが、室内撮影では明るさが足りないことが多く、iPhone11 Proでの撮影は困難でした。しかし、iPhone12 Proでキャンピングカーの車内を撮影すると、明るく隅々までくっきり鮮やかな写真が撮れています。
3. スマートHDR3
iPhone12 Proでは、従来よりも鮮明でメリハリの効いた撮影が可能なスマートHDR3が利用可能です。
以下の作品では、岩の表面にある影、遠くにある山の雪のどちらも、鮮やかに撮影できています。
超広角で撮影すると、水中にある石と、遠くにあって太陽光を浴びている山のどちらも、適切な露出で細部まで写っていることがわかります。
4. 暗所でのポートレートモード撮影
足元を懐中電灯で照らさないと歩けないほど真っ暗な状況で、iPhone12 Proのナイトモードで3秒間の露出で撮影したのがこちらの作品です。
LiDARスキャナと、A14 Bionicプロセッサの効果で、若干のブレはあるものの非常に鮮明で印象的なポートレート写真になっています。
iPhone12 Proで良い写真を撮るためのコツ
マン氏は自身の経験から、iPhone12 Proで良い写真を撮るための注意点を挙げています。
- 非常に暗い場所での撮影には、広角(1x)カメラを使うのがベスト
- 最高の瞬間を撮るには、バーストモードを使う
- 「設定」アプリの「カメラ」メニューで、数多くある設定項目に慣れる
- 三脚でタイムラプス撮影をすると、自動でナイトモードがオンになる。ただしナイトモードであることを示す表示はない
本気で写真撮影ならiPhone12 Pro Maxも検討を
マン氏は、昨年のiPhone11 Proも素晴らしいカメラだったが、iPhone12 Proはさらに良いと評価しつつ、本気で写真撮影をするなら、iPhone12 Pro Maxまで待った方がよいだろう、とも述べています。
なお、マン氏はiPhone12 Proに続き、数週間後にiPhone12 Pro Maxのカメラレビューも公開する、と予告しています。
iPhone12 Pro Maxは、シリーズ唯一のセンサーシフト光学式手ぶれ補正を搭載しているほか、iPhone12 Proよりも高倍率の光学ズーム撮影が可能です。
同氏は、iPhone12 Proのカメラ性能を高く評価しつつも、ナイトモード撮影時の詳細なEXIFデータ、LiDAR撮影時の被写体との距離情報表示、露出調整を簡単にリセットできる機能の追加も希望しています。
記事中で紹介しきれなかった作品は、マン氏のWebサイトでご覧ください。
Source:Austin Mann via 酔いどれオヤジのブログ
(hato)