Kirin 9000チップのベンチマークスコア登場〜A14以上だが期待外れ?
Huaweiの“最後のハイエンドチップ”とされるKirin 9000のベンチマークスコアが登場しました。期待されていたほどのスコアではないものの、iPhone12シリーズ搭載のA14チップのスコア(とされる数値)は上回っています。
Mate 40のチップとしては期待外れ?
スマートフォンやチップのパフォーマンスを評価するベンチマークテストは現在、GeekbenchとAnTuTuの2種類が代表的です。このうちAnTuTuによるKirin 9000の測定結果が、リーク情報に詳しいIce universe氏(@UniverseIce)のTwitterで公開されました。Kirin 9000は、Huaweiが10月22日に発表予定の次期フラッグシップモデル「Mate 40」に搭載されると考えられています。
Ice universe氏によると、Huawei(正確には傘下のHiSilicon)製Kirin 9000のスコアは693,605点となり、Samsung製の他ベンダー向けチップExynos 1080と同程度のパフォーマンスになるそうです。
Huawei's next flagship chip, Kirin9000, AnTutu also appeared. The overall score is the same as Exynos1080.
L:Kirin9000 R:Exynos 1080 pic.twitter.com/4oo37rFCSN— Ice universe (@UniverseIce) October 13, 2020
Exynos 1080と同等ということは、同じ世代であるQualcommのSnapdragon 875や、SamsungがGalaxy Note20やGalaxy S21に搭載予定のチップExynos 2100に比べて、スコアが低い可能性が大きいことを意味しています。ハイエンドスマートフォン市場の一翼を担ってきたHuaweiの最新チップとしては、いささか期待はずれな点は否めないでしょう。
ただし、Ice universe氏が以前公開した、iPhone12シリーズやiPad Air(第4世代)向けA14 BionicのAnTuTuベンチマークスコアは572,333点でした。
AnTutu exposed the results of the iPhone 12 Pro Max, and the performance of the Apple A14 was disappointing. This score is even lower than Snapdragon 865+. pic.twitter.com/7x5feZ0GPo
— Ice universe (@UniverseIce) September 17, 2020
仮にA14 Bionicのスコアが60万点を下回るとなれば、Qualcommが昨年発表したSnapdragon 865のバージョンアップモデルとなるSnapdragon 865 Plusよりも低い数値であるため、そもそもAnTuTuのパフォーマンス測定方法に問題がある可能性も否定できません。
Source:Twitter-Ice universe
(kihachi)