インド政府、Appleサプライヤー御三家含む16社にインセンティブ与えると発表

    Apple サプライヤー責任 2020

    Apple サプライヤー責任 2020
     
    インド政府は現地時間10月6日、Appleの主要サプライヤーであるFoxconn、Pegatron、Wistronを含む計16社に、インセンティブ・スキームを認めると発表しました。Reutersが報じています。

    22社が申請、16社に認可

    同インセンティブはインド国内における電子機器製造を促進する国家計画の一端を担うものです。
     
    インド政府は今年5月、「インドで製造された対象セグメント製品の売上高の増加分に対して4%〜6%の割合が、2020年8月1日から5年間補助金として支払われる」という生産連動型優遇策(PLI)スキームを発表しました。
     
    これに対し計22社の申請があったことを、インドのIT大臣ラヴィ・シャンカール・プラサッド氏が明かしています。
     
    今回のReutersの報道によると、Foxconn、Pegatron、Wistronのほか、Samsung、インド企業5社を含む計16社が承認されたとのことです。

    Appleサプライヤー3社は5年間で950億円投資か

    今回PLIスキームが承認された16社は、今後5年間で10.5兆ルピー(約15兆円)以上のスマートフォンおよび関連部品をインド国内で生産する見通しです。
     
    Foxconn、Pegatron、Wistronの3社での今後5年間のインドにおける投資総額は、約9億ドル(約950億円)との情報もあります。

    高まるインドへの関心

    米中貿易摩擦の悪化により、脱中国の動きが加速するとともにインドへの関心が高まっています
     
    Foxconnは今年7月、インドのiPhone組立工場に10億ドルを投じ、生産規模を拡張する計画だと報じられました。
     
    またWistronはすでにインド国内で3つの工場を操業しています。
     
    残るPegatronは現時点ではインドに拠点を持っていませんが、今年7月に、同国にiPhone組立工場を建設する計画があると伝えられています。

     
     
    Source:Reuters
    Photo:Apple
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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