インドに新たなiPhone組立工場が建設予定、Appleの脱中国が加速か

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Bloombergは、Appleの委託製造業者のPegatronがインドに進出し、iPhone組立工場を建設する計画があると報じています。iPhone委託製造業者のWistronやFoxconnは既にインドに進出しており、Pegatronが後を追う形となります。

Pegatronがインドに進出か

台湾企業のPegatronは、中国に数多くのiPhone組立工場を保有しており、世界第二位のiPhone組立事業者です。Pegatronの経営はAppleからの委託製造事業に大きく依存しており、売上の半分以上はAppleからの受託事業となっています。
 
Bloombergによると、Appleは、米中貿易戦争や中国における新型コロナウイルスの感染拡大により、中国でのiPhone生産量が一時低下したため、生産を中国に集中させるリスクを認識したと言われています。
 
Pegatronは、AppleのインドでのiPhone生産強化の意向を受け、インドでの子会社設立や、工場建設のための情報収集など、具体的な対応を開始している模様です。

他の委託製造事業者はインドに進出済

Appleは、iPhone生産の最大20%を中国からインドに移行することを計画していると報じられており、大手委託製造事業者のFoxconnは、インドでのiPhone生産体制を強化するため、今後3年間で10億ドル(約1,070億円)を投資するとも言われています。
 
インド政府はIT産業を促進する政策を実施しているため、Appleのインド移転計画にも追い風となっており、Pegatronもインド政府からの恩恵を受ける可能性があります。
 
一方、6月にはインド軍と中国軍が国境地帯で武力衝突し、中国からの部品供給に一時影響が出たとも言われており、今後の動向に要注目です。
 
 
Source:Bloomberg via 9to5Mac
Photo:Sanyam Bahga/Flickr
(seng)

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この記事を書いた人

海外経験を活かし2020年からライターとして活動中。日々のお得情報から海外事件まで幅広くカバー。iPhone12 miniを愛用し、iPhone歴通算10年、Android通算5年程度。格安ガジェット好き。

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