3万円前後の廉価版iPhone、組み立てに中国サプライヤー起用?

    Apple iPhone SE(第2世代)

    Apple iPhone SE(第2世代)
     
    Appleが300ドル(約32,200円)前後の廉価版iPhoneを将来リリースするのではないかとの噂を受け、スペックや組み立てを受注するサプライヤーなどの観測が浮上しています。

    中国サプライヤーが仲間入りか

    Appleが300ドル前後のiPhoneを2021年にリリースする用意があるとの噂は、リーク情報で知られる人物によるTwitter上での発表に端を発します。著名なアナリストからの裏付けはなく、現時点では具体性を欠いていますが、サプライチェーン事情に詳しい経済日報によると、全く信憑性がないとは言えないようです。
     
    同メディアの話では、“超廉価版”と呼んでも差し支えない次世代iPhoneは、今年4月に発表されたiPhone SE(第2世代)の成功に裏付けられているのだそうです。
     
    新iPhone SEはチップこそiPhone11シリーズと同じA13を搭載していますが、バッテリーや4.7インチ液晶ディスプレイ(LCD)、筐体はiPhone8と共通です。このように旧モデルの部品を転用することで、サプライチェーンは製造コストの抑制以外にも、在庫の調整、繁忙期と閑散期のバランス調整などが容易になり、結果としてiPhone SE(第2世代)は44,800円〜と販売価格を抑えられました。しかもこの新iPhone SEは、コストパフォーマンスの良さが好評でヒットを飛ばしています。
     
    さらに300ドルという低価格を可能にするのが、新たな組み立てサプライヤーの採用です。Appleは現在、FoxconnやWistron、Pegatronといった台湾企業に組み立てを発注していますが、製造コストを押し下げるために、新たに中国企業のLuxshareをサプライヤーに迎え入れる可能性もあるとのことです。Luxshareについては、これまでにもNikkei Asian Reviewがサプライヤー入りの可能性を報じています。

    廉価版iPhone開発に力を入れる理由は複数

    Androidスマートフォンが席巻するローエンド〜ミッドレンジ市場を開拓するという点では、Appleが廉価モデルの開発に力を入れる理由も納得できるでしょう。
     
    このほかにも経済日報は、(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で消費者が廉価版のスマートフォンを選択しがちなこと、(2)Appleのインド市場攻略、(3)最もユーザーが多いとされるiPhone6/6sシリーズからのアップグレード促進などを開発理由に挙げています。
     
     
    Source:経済日報
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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