スマホで自動車の解錠などを可能にする規格「Digital Key 2.0」公開

Car Connectivity Consortium

Car Connectivity Consortium
 
スマートフォンと自動車を連携させる通信ソリューション向けの技術を推進する業界横断型の団体Car Connectivity Consortium(CCC)が、現地時間5月4日、スマートフォンを車の鍵として利用するための業界標準規格「Digital Key 2.0」をまとめ、団体のメンバーに向けて公開しました。AppleもCCCに加わっています

Digital Key 2.0規格は低電力モードに対応

iPhoneなどのスマートフォンで、近距離無線通信(NFC)を利用し、安全に車のデジタルキーを保管、認証、共有するための規格がDigital Key 2.0です。
 
Digital Key 2.0は、スマホのバッテリー残量が少なくても動作する「低電力モード」に対応します。これはiPhoneの充電が必要な状態になっても最大5時間まで使える、予備電力機能付きエクスプレスカードと同様のものと考えていいでしょう。
 
また同規格には、デジタルキーを友人とも共有できると記されています。Appleが開発を進めているCarKeyも、メッセージアプリでデジタルキーを第3者に送信する機能が含まれていることが判明しています。

次規格はBluetooth LEと超広帯域の両方に対応

CCCはすでに次の規格であり、Bluetooth LEと超広帯域(UWB)の両方に対応するDigital Key 3.0の開発に取り組んでいます。つまり次規格では、ポケットやバッグの中にスマートフォンを入れたままでも、車の鍵を解錠できるようになります。

 
 
Source:BW/CCC via MacRumors
Photo:CCC(PDF)
(lunatic)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次