2021年登場期待のARヘッドセット、Appleが複数特許を申請

magic leap

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Appleが開発していると噂の拡張現実(AR)向けヘッドセットについて、ワイヤレス充電や超音波センサーを搭載する可能性があることが、公開された特許から判明しました。

AR/VRに関連する複数特許を申請

米国特許商標庁(USPTO)が新たに公開した特許の中から、AppleARヘッドセットに関連する技術を複数開発していることが明らかとなりました。
 
1つ目は「ディスプレイ・システム」と、至ってシンプルな名前のワイヤレス充電に関する特許です。
 
ARヘッドセットのヘッドバンド部分にコイルが内蔵されており、専用ドックでの充電が想定されています。ニュースサイトAppleInsiderによると、ARヘッドセット側とドック側のコイルとがともにマグネットとなっており、気軽にドックと着脱できる仕組みについても示唆されているようです。
 
apple ar alle lens glass 特許
 
またドック以外にも、バンド部分を引っ掛けるようにしてワイヤレス充電する専用スタンドも考案されています。
 
2つ目の「超音波センサー」と題された特許では、仮想現実(VR)の課題である周囲の障害物を感知するための技術が計画されています。現実世界の延長であるARと異なり、VRは文字通り仮想世界に入り込むため、周囲に実在する対象が見えません。
 
apple ar alle lens glass 特許
 
Appleの考案する技術では、超音波センサーをヘッドセットの周囲に複数配備することによって、周囲に存在する対象物の検知のみならず特定までもが念頭に置かれているようです。超音波で測定するため、カメラと違って障害物を的確に検知できるのが強みです。もちろん、この機能はVRのみならずARでも役立つでしょう。
 
この他にもヘッドセットの調整装置やレンズなど、申請された特許は多岐に渡っており、開発に向けたAppleの本気がうかがい知れます。また先日も、本体内蔵のセンサーのみで動きを検出できる特許が明らかになったばかりです。

2021年に登場?

ARヘッドセットやARメガネ(Apple Lens、Appleグラスとも)の開発を行っていることをAppleは明らかにしていませんが、以前から多くのアナリストたちによって2020年頃の登場が予測されてきました。
 
Appleウォッチャーとして知られるジーン・ミュンスター氏は「2021年12月にリリースされる」と予測しているほか、デザイン部門を統括していたジョナサン・アイブ氏退社後としては初の新デバイスになるのではないかとの見方もあります。
 
 
Source:AppleInsider,USPTO(1)(2)
Photo:ADR Studio
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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