今年発売の新型iPhone、背面に3Dカメラ搭載が確定?

    iphone11 pro

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    2020年秋発売見込みの次世代iPhoneモデルのうち最低1つは、背面に3Dカメラを搭載すると米メディアFast Companyが報じています。

    3DカメラがiPhoneの背面に搭載されるのは初めて

    iPhoneエンジニアたちは少なくとも過去2年間、デバイス背面への3Dカメラ搭載に向けて動いてきたとされていますが、ついに今秋発売の新型iPhoneで現実のものになる見通しです。
     
    3Dカメラは、2017年のiPhone X以降のiPhoneモデルにはTrueDepthカメラとしてデバイス正面に搭載済みですが、これまでデバイス背面に取り付けられたことはありませんでした。
     
    デバイス背面に3Dカメラが搭載されることで、新しい写真・動画のエフェクトや、より素晴らしい拡張現実(AR)体験が可能になるとされています。

    3Dカメラは米Lumentumが供給

    次期iPhoneの3Dカメラモジュールは、米カリフォルニア州サンノゼ拠点のLumentumにより供給される見通しです。Lumentumは、現行iPhoneのデバイス正面の3Dカメラの製造も担っています。
     
    Fast CompanyがLumentumにデバイス背面の3Dカメラの使用用途について質問したところ、「まだ発表されていないデバイスについての言及は控えたい」との答えが返ってきたとのことです。

    Appleは新しいテクノロジーの使用方法を打ち出す?

    Samsung Galaxy Note10+Galaxy S20、Galaxy S20 UltraなどのAndroidフラッグシップ機には、すでにデバイス背面に3Dカメラが搭載されていますが、Appleは驚くようなテクノロジーの新しい使用方法を打ち出す可能性がある、とFast Companyは推測しています。
     
    現在のところ、iPhoneの背面カメラでポートレートモードの「ボケ」効果が使用可能ですが、3Dカメラが追加された場合、前景と背景レイヤーがより見分けやすくなったり、異なる深度レイヤーの追加などが可能となるかもしれません。

    3DカメラでARの効果が最大限に発揮

    3Dマッピング機能は、iPhoneの写真アプリの他の機能と連動して威力を発揮する可能性があります。例えば、スケートボーダーを撮影した動画では、ジャンプの途中で背景と切り離し、フル3D、スローモーションでレンダリングを行うことができるかもしれません。
     
    また、背景の深度カメラがARアプリの機能の性能を高めることは間違いないでしょう。「ARアプリを深度情報なしで使用すると、グリッチが発生しがちで、威力を最大限に発揮できない」と、Lumentumの3Dセンシング部門のヴァイス・プレジデントを務めるアンドレ・ウォング氏はコメントしています。「ARKitと(Googleの)ARCoreが発表されてしばらく経つが、ついにARアプリでオブジェクトの配置がより的確に行えるようになるだろう」
     
    流出したiOS14のソースコードから、Appleが「Gobi」のコードネームを持つ拡張現実(AR)アプリを開発中であることが判明した、と報じられたばかりです。
     
    次期iOS14で動作するARアプリ「Gobi」では、Apple Storeやスターバックスの店舗で、iPhoneやiPadの画面に、商品の価格や機能比較などを表示できるとされています。
     
    「デバイス背面の3Dカメラで、ソーシャルメディアでの共有に適したデジタルコンテンツの制作も可能になる」ともウォング氏は述べています。アプリ開発者8iが開発したHoloでは、3Dオブジェクトの現実空間への配置を行うことができますが、深度情報が取得できればよりロバストな表現が実現できそうです。
     

     
     
    Source:Fast Company
    Photo:Shahinur Rashid Tuhin/Pexels
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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