シリコンバレー企業、地方自治体から出張および大規模イベント中止要請を受ける
多くの大手IT企業がオフィスを構えるカリフォルニア州サンタクララ郡(クパチーノ、マウンテンビュー、パロアルト、サンノゼ含む)の公衆衛生局は現地時間3月5日、同郡内でのコロナウイルス(COVID-19)感染拡大を防ぐため、企業に対し、従業員の出張を控え、大規模イベントを中止または延期することを求めるガイダンスを発表しました。
同郡内では現在までに、20名の感染が確認されています。
大手IT企業がオフィスを構えるサンタクララ郡
このガイダンスは多くの大手IT企業に影響を与えることになります。サンタクララ郡内に本社を持つ企業だけでも、Apple(クパチーノ)、Google(マウンテンビュー)、Tesla(パロアルト)、Netflix(ロスガトス)、LinkedIn(サニーベール)、Adobe(サンノゼ)、Intel(サンタクララ)、Nvidia(サンタクララ)と数多く、またAmazon、Facebook、Microsoftも同郡内にオフィスを構え、多くの従業員を抱えています。
新ガイダンスは企業などに対し「従業員の必須でない出張は延期する」「互いに手が届く範囲で働く従業員数を最小限にし、大人数が集まる会議は極力減らす、もしくは中止する」などを求めるとともに、大規模イベント主催者には「大規模な集会やイベントは延期または中止」することを推奨しています。
Facebook、Googleは開発者向けイベントを中止
実際、すでに複数の企業が、新製品発表イベントなどを中止、またはオンラインイベントへと切り替えています。
Facebookは毎年5月に行っている開発者向け会議「F8」の開催中止を発表、Googleも5月に開催を予定していた開発者向けイベント「Google I/O」を中止すると発表しました。
Appleは従業員に対し、韓国とイタリアへの出張を禁止したと伝えられています。また今月開催予定の「SXSW映画祭」(3月13日〜3月22日)への不参加を表明しました。ただし例年6月開催の世界開発者会議の開催有無については、まだ発表していません。
Source:サンタクララ郡公衆衛生局 via The Verge
(lunatic)