Apple、iPhone生産台数を8,000万台超に設定もコロナウイルス懸念

iPhone11シリーズ


 
Appleがサプライヤーに対し、2020年上半期(1月〜6月)のiPhone生産台数を8,000万台超にするよう、通達していたことが分かりました。しかし、中国で猛威を振るう新型コロナウイルスが生産に遅れを生じさせる可能性もあります。

iPhoneもAirPodsも前年以上に増産

Nikkei Asian Reviewによると、Appleは2020年上半期におけるiPhone生産台数の目標を8,000万台超としたようです。
 
2019年上半期と比較すると10%以上の増加であり、同社がiPhoneの売れ行きに対して自信を強めていることがうかがえます(ただし投資銀行Cowenは、8,900万台と更に強気の予測を立てています)。また8,000万台のうち、3月登場のiPhone SE 2(iPhone9)が最大1,500万台を占めると見込まれています。
 
Appleが増産に着手するのは、iPhoneだけではありません。2019年にAirPodsは6,000万台売れましたが(Strategy Analytics調べ)、2020年は上半期だけで4,500万台を製造する見込みです。

新型コロナウイルスが影響及ぼす可能性も

Appleの増産通達を受け、業界関係者は「今年は昨年よりもずっと忙しくなりそうだ」と語ります。
 
しかし通常であれば、忙しくなることはサプライヤーにとっても大歓迎のはずですが、今年ばかりは複雑な事情が絡んでいます。
 
中国では新型コロナウイルスによる肺炎が流行中で、判明しているだけでもすでに100人超が死亡しています。そのため、被害が今後も拡大していくようであれば、サプライヤーは工場を稼働させることもままならない事態に陥りかねません。
 
Nikkei Asian Reviewは複数関係者の話として、iPhone SE 2は2月第3週より量産を開始する予定ではあるものの、新型コロナウイルスによってスケジュールに遅れが出る可能性もあると伝えています。
 
 
Source:Nikkei Asian Review via Cult of Mac
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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