Appleの広告すべてを集めたWebサイト、Appleの権利侵害通知受ける

    The (Unofficial) Apple Archive

    The (Unofficial) Apple Archive
     
    Appleの権利申立てによって、同社の広告を数十年ぶんアーカイブした非公式Webサイト「The (Unofficial) Apple Archive」のコンテンツが、ほとんど削除されてしまったことが分かりました。

    Appleファンの期待もむなしく

    いつでもAppleの広告を見たい――そんな根っからのAppleファンの要望に応え、1977年以降の広告や製品発表会の映像などをアーカイブした、非公式Webサイト「The (Unofficial) Apple Archive」が先日登場しました。
     
    発売がお蔵入りとなった幻の製品、AirPowerの広告まで網羅した徹底ぶりが人気を博し、世界中で大きな注目を集めました。
     
    ところが、登場するやいなや余りにも有名になってしまったせいで、Appleが動いたようです。Webサイトの製作者、サム・ヘンリ・ゴールド氏によると、2月24日にAppleが弁護士を通じてDMCA申請を送ってきたそうです(DMCA申請とは、コンテンツホルダーの許可なくWeb上に投稿されたコンテンツを、申立てによって削除できる仕組み)。
     
    これによって、彼がVimeoにアップロードした動画のほとんどは、あえなく削除されてしまいました。

    単なる宣伝に留まらないからこそ注目される


    Appleの広告は、どれも目を引くものばかりです。
     
    例えば、「ジョン・ウィック」「デッドプール2」作品の監督で知られるデヴィッド・リーチ監督による、iPhone11 Proで撮った雪合戦の広告は、誰でも手元にiPhoneさえあれば素晴らしい映画が撮れるかのような気分にさせてくれます。
     
    しかし、一定時間が経つとその広告のほとんどは、公式には目にすることができなくなります。iPhone7が登場した際、アカデミー賞受賞経験もあるミシェル・ゴンドリー監督の短編映画「Détour(寄り道)」がYouTubeなどで公開されましたが、すでに削除され視聴することはできません。
     
    それだけにファンとしては、Appleが大きく話題になった広告だけでも、公式にアーカイブしてくれることを願うばかりです。
     
     
    Source:THE VERGE
    (kihachi)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします

    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

    特集

    [PR]オフィシャルサイト

    目次