Apple、本社近くで新たにオフィスビルを借り入れ
Appleが米カリフォルニア州サンノゼで新たにオフィスビルを借りたようです。この建物は形状が三角形と独特であるため、現地では“トライアングル・ビルディング(Triangle Building)”と呼ばれてきました。
Apple Park近くのオフィスビル
Appleによる建物借り入れは、現地メディアの報道によって判明しました。トライアングル・ビルディングは計86,000平方フィート(約7,990平方メートル)の6フロアを有しており、Appleは2012年から部分的に入居していたものの、今回の契約では建物ごと借り入れとなりました。すでにリノベーションが始まっており、同社のロゴも確認できるようです。
このトライアングル・ビルディングは、同社の社屋であるApple Parkと距離が離れていないため、現地の不動産業者は「Appleは非常に勢いのある企業であり、地元で業務を拡大し続けている」とし、地域に根を張る同社の存在が強まっていると指摘します。
実際にAppleはサンノゼやクパチーノ以外にも、同じサンタクララ郡のサニーベールで2014年に7棟のビル、2018年にも62,000平方フィート(約5,760平方メートル)の新オフィスビルを借りています。
止まらぬ地価高騰
ただし、誰もがAppleの借り上げを歓迎しているというわけではありません。
巨大テック企業が次々とシリコンバレー一帯に居を構えた結果、一般人が住めなくなるレベルまで地価が高騰してしまう“弊害”が以前より指摘されています。
2019年2月にはApple Parkが位置するクパチーノの市長が「(同地域の周囲に)壁を作る」とジョークを飛ばして非難を浴びましたが、この時点でクパチーノ一帯にある家価格の中央値は220万ドル(約2億4,000万円)、家賃の中央値は月3,200ドル(約35万円)でした。
もちろんAppleも傍観しているわけではなく、2019年11月には地価上昇対策として25億ドル(約2,700億円)の基金を打ち出しています。
Source:The Mercury News,9to5Mac
(kihachi)