Apple本社のあるカリフォルニア州クパチーノの新市長、壁を作るジョークが非難あびる

米カリフォルニア州クパチーノにはAppleの新本社Apple Parkがあり、2,000人以上の従業員が働いていますが、クパチーノの新市長のスティーブン・スカーフ氏が、交通状況に関するプレゼンで「クパチーノの周りに壁を作る」ジョークのスライドを入れたことが、後になって問題視されていることがわかりました。
ジョークになっていないとの非難
スカーフ市長が述べたジョークの内容は、「交通渋滞がひどいクパチーノの周りに壁を作って市内への人の流入をコントロールしよう」という、ドナルド・トランプ大統領のメキシコ国境に壁を作るアイデアにかぶせたものとなっています。
(壁の建設費用は)クパチーノの周りの多くのApple従業員が住んでいるとされているサンタクララ、サラトガ、サニーベール、ロス アルトス、サンノゼが支払う」というのもジョークの一部でしたが、住宅問題のアドボケート、キム-マイ・カトラー氏がツイートしたことで、小さな炎上となっています。
The new NIMBY mayor of Cupertino made an entirely tasteless joke about building a wall around Cupertino and then making San Jose pay for it in his State of the City address. https://t.co/YDPLwHQupp pic.twitter.com/xOBz5blYO0
— Kim-Mai Cutler (@kimmaicutler) February 5, 2019
サンノゼ市民からも全然おもしろくないと抗議の声が上がっており、「サンノゼは支払わない」とプラカードを持っている様子もツイートされています。
Congrats to Cupertino Mayor Steven Scharf for out-Trumping Trump on the night of the SOTU by declaring that Cupertino will build a wall and make San José pay for it. We are not amused. https://t.co/u68Pdp7GD9 via @Emily_DeRuy pic.twitter.com/Rfgwbs6Q0r
— Lân Diệp (@LTDiep) February 6, 2019
すでに見えない壁ができているとの主張も
今回市長のジョークがそこまで問題視されているのは、クパチーノの住宅問題が原因であるといわれています。
クパチーノでは安価な住宅の建設許可がもう3年もおりておらず、家の値段の中央値は220万ドル(約2億4,208万円)で、家賃の中央値は月3,200ドル(約35万2,088円)であることがわかっています。
Appleの本社があるせいで、クパチーノに住むことが経済的に困難となっており、すでに市の周りに壁が作られているのと変わらない、との主張のようです。
Source:The Guardian
(lexi)