Lightningはどうなる?スマホ充電端子の統一規格義務化、欧州で議論
iPhoneに搭載されているLightningなどの端子を、共通規格に統一することを各メーカーに義務付ける方針が欧州議会で検討されています。
統一規格の採用に強制力を持たせるための議論
スマートフォンの充電に使うケーブルの端子は、iPhoneに採用されているLightning端子のほか、USB Type-C(USB-C)端子、Micro USB端子などが存在しています。
欧州委員会は、スマートフォンの充電に使うケーブルの規格が統一されていないことで大量の電子ゴミが発生していることを以前から問題視しており、各メーカーに統一規格の採用を「奨励」してきました。
しかし、各メーカーによる統一規格化に向けた動きが鈍いことから、すべてのスマートフォン・携帯電話の充電端子の規格統一に強制力を持たせる方針が、現地時間1月13日から16日に議論されています。
Appleは昨年、反対意見を表明
欧州議会での決定に対して反対意見がある場合は異議申し立てを行うことも可能です。
Appleは2019年1月、統一規格の強制は「イノベーションを停滞させる」「お客様に不要な混乱をもたらす」として、欧州委員会に対して反対意見を提出しています。
iPad ProではUSB-Cを採用
Appleは2013年発売のiPhone5以降、iOSデバイスにLightning端子を採用しています。
しかし、2018年秋に発売されたiPad ProではiOSデバイスで初めてUSB-C端子を搭載し、USBドライブなどに対応して話題となりました。
iPhoneでもLightning端子が廃止され、USB-Cが採用されるのではないかとの噂が数年前から何度か浮上していますが、現時点の最新モデルであるiPhone11シリーズや、iPad Pro以外のiPadには現在もLightning端子が採用されています。
Source:MacRumors, European Parliament
(hato)