【レビュー】IKEAのスマートブラインドとLED電球で睡眠&目覚め環境を構築


 
IKEAが10月に販売を開始した、遮光スマートブラインド「FYRTUR(フィルトゥール)」にスマートLED照明を組み合わせて、快適な睡眠と目覚め環境を構築してみました。導入2週間が経ちましたが、毎朝スッキリと目覚められています。

タイマーでLED電球と連動するスマートブラインド

スマートホーム事業に注力するIKEAが、遮光ローラーブラインドFYRTUR」を10月に発売しました。
 
IKEA FYRTUR
 
「FYRTUR」は、専用アプリと「TRÅDFRI/トロードフリ ゲートウェイ」を使えば、スマートフォンからブラインドの上げ下げを操作できるほか、スマートLED電球と連動させてタイマー操作で室内を明るくできます。
 
筆者は、眠りの深さを測定し、眠りが浅くなったタイミングでアラームを鳴らしてくれる人気アプリ「Sleep Cycle」を使って目覚めています。
 

 
しかし、朝の冷え込みが厳しくなり、ベッドから出るのが億劫になってきたので、追加対策として、スマートブラインドとスマートLED電球を導入し、快適な目覚め環境を構築することにしました。
 
なお、遮光タイプではないローラーブラインド「KADRILJ(カドリリ)」も発売されています。

スマートブラインドと電球一式を購入

「FYRTUR」には、窓の幅に応じて60cm、80cm、100cm、120cm、140cmの5サイズが用意されています。
 
長さは195cmで共通ですが、本体のボタンでブラインドを下ろす下限を設定できるので、長すぎて困る、という心配は無用です。
 
筆者がIKEAで購入したのは以下の一式です(価格は全て税込)。日本国内のIKEA店舗、オンラインストアのどちらでも購入可能です。
 

  • FYRTUR ローラーブラインド (120cm x 195cm)(29,990円)
  • TRÅDFRI ゲートウェイ(4,499円)
  • TRÅDFRI LED電球+リモコン(2,999円)

 

 
LED電球用のリモコンは、iPhoneから操作するので不要かと思いましたが、IKEAのWebサイトにリモコンが必要との記載があったので購入しました。
 
スマートフォンアプリから、ブラインドや電球をダイレクトに操作するのではなく、リモコンに指示を送って操作する方式のようです。

設置は意外と簡単

ローラーブラインドは、壁と天井側、どちらにも装着できます。
 
壁に装着するためのネジは同梱されていないので、別途用意する必要があります。筆者は、取り外したカーテンレールに使われていたネジを使い回して、カーテンボックスに設置しました。
 

 
説明書では、取り付けは2名以上で作業することが推奨されていますが、男性1人でも20分ほどで取り付けられました。
 
ブラインドを上下させるためのバッテリーは、本体上部に収納されます。バッテリー収納部のフタが少し固いので、フタを開ける時にはマイナスドライバーを使いました。
 

 
バッテリーの容量は2,600mAhで、1,999円で単体販売もされています。付属のMicro USBケーブルと、リピーターについているUSBポートで充電します。
 

 
付属リモコンのボタン式電池は通常使用で約2年もつと説明書に記載がありますが、ブラインドの場合、上げ下げする高さにもよるためか、バッテリー持続時間の記載は見当たりませんでした。

最大の難関はペアリング作業

IKEAのスマートホームを使用するには、IKEAの「Home smart」アプリを使用します。
 

 
TRÅDFRI ゲートウェイを自宅のWi-FiルータのLANポートに有線接続する段階から、すべての設定はアプリ画面の案内に従って進めることができます。
 

 
「Home smart」アプリで、TRÅDFRI ゲートウェイ、ローラーブラインドに同梱の信号リピーターと開閉リモコン、LED電球のリモコンをペアリングします。
 

 
筆者の場合、ペアリング完了までに時間がかかり、ペアリング状態がアプリに反映されないのでアプリを強制終了して再起動するとペアリングが完了していたりと、この段階でやや手間取りました。
 
今回の一連の設置・設営で、ペアリング作業が最大の難関でした。

タイマー時刻30分前から徐々に明るくなるLED電球

設定が完了すると「Home smart」アプリでブラインドや電球が操作可能になりました。
 
照明の明るさや色の変更、ブラインドの上げ下げがアプリから操作できます。
 
そして、筆者がスマートブラインドを導入した最大の目的であるタイマーが設定できます
 

 
指定したタイマー時刻の30分前から照明が少しずつ明るくなり、指定時刻には最大の明るさになり、ブラインドが開きます。
 
タイマーでは、ブラインドを開く高さを設定できるので、途中で止めるように設定することも可能です。

オッケーGoogleで音声操作可能、今後はSiriとAlexaにも対応予定

「Home smart」アプリから、Appleの「ホーム」、AmazonのAlexa、Google Assistantとの連携を設定すれば、音声操作も可能になりす。
 

 
本稿執筆時点では、LED電球はApple、Amazon、Googleとの連携が可能ですが、ブラインドはGoogle Assistantにのみ対応しています。
 

 
iPhoneの「Google Assistant」アプリから「カーテンを閉めて」などと指示すると、操作できました。
 
なお、IKEAのWebサイトには、ブラインドも今後Apple HomeKitとAmazon Alexaにも対応予定と記載されているので、今後に期待です。

導入して約2週間、目覚め快調だが改善希望も

筆者が、寝室にスマートブラインドとLED電球を導入して2週間が経過しましたが、毎朝すっきりと目覚めることができています。
 
体内時計の調節には光が重要、と言われますが、目覚めるための刺激に「光」を使うことの効果を感じています。
 
やや不満なのは、タイマーで点灯する時、光の色は消灯した際の色が引き継がれるのですが、眠る前には暖色系で光量を落とした照明のまま照明をオフにすると、目覚める時の照明も暖色系の光になってしまうことです。
 
眠る前は暖色系の照明、目覚める時は白く明るい照明、と使い分けられると、さらにスッキリ目覚められそうなので、今後改善されることに期待したいと思います。
 
 
参考情報:IKEA FYRTUR, TRÅDFRIゲートウェイ, サポートページ
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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