Apple、紛失防止タグ「AirTag」の商標権を獲得か

近々発売されると噂のある、紛失防止タグ「AirTag」の商標権を、Appleが最近になって獲得したことが判明しました。
Apple、「AirTag」の商標権を獲得か
現地時間10月28日に公開されたiOS13.2正式版から、Appleが発売すると噂のある紛失防止タグの名称が「AirTag」であることを示す記述が発見されています。
米メディアMacRumorsは、Appleが「AirTag」の商標権を獲得したようだ、と報じています。
最初は2016年にロシア企業が申請
「AirTag」の商標は、ロシアのIntelligent Systems of Business Controlという企業が2016年6月に米特許商標庁(USPTO)に申請し、2018年10月に受理されています。
Intelligent Systems of Business Controlが申請した「AirTag」は、RFIDを使った通信を行う通信装置で、形状としてカード、キーホルダー、ステッカーなどが列挙されています。
その後、2019年8月に「AirTag」の商標が承認され、第三者による異議申し立てが30日間、受け付けられました。
2019年8月から、興味深い動き
興味深いことに、8月28日に、「AirTag」の商標を担当する法律事務所が、Appleとの付き合いが深いBaker & McKenzieのモスクワ事務所に変更されています。
そして10月1日、「AirTag」の商標権は、米デラウェア州のGPS Avionという法人に移動しています。
GPS Avionは、2019年7月に法人登記サービス企業を経由して設立されており、一連の商標権移転にAppleの名前は登場していません。
しかし、Appleは商標登録申請から未発表の製品名が発覚するのを避けるために、ダミー会社を使って申請することがよくあります。
なお、ワイヤレス充電パッドAirPowerの商標権は、すでに登録していた企業からAppleが獲得したものの、3月末にAppleは開発中止を発表しました。。
「AirTag」の設定画面のスクリーンショットも
MacRumorsは、「AirTag」の設定画面のスクリーンショットを公開しています。
ただし、製品の画像が入ると思われる部分には、仮置きのAppleロゴが表示されています。
We have a sneak peek of the AirTag setup process!
Apple logo is a placeholder pic.twitter.com/niEqfoW6TX
— MacRumors.com (@MacRumors) October 28, 2019