AppleのAシリーズチップ生産の台湾TSMC、前四半期に好調な売上を記録


     
    iPhone11シリーズ搭載のA13 Bionicを含める、AppleのAシリーズのチップの生産を担う台湾TSMCは、2019年第3四半期(7月〜9月)に好調な売上を記録しました。

    純利益は13.5%増

    TSMCの2019年第3四半期の純利益は、対前年同期比で13.5%増となる、1,010億7,000万台湾ドル(約3,588億円)に達したことが明らかになりました。スマートフォンメーカーが好調だったこともあり、2017年第1四半期以来、最も高い成長率を記録しました。
     
    収益は前年同期比10.7%増の94億米ドル(約1兆215億1,700万円)となり、自社の予想を上回りました。
     
    TSMCは、今年の設備投資計画を50億米ドル(約5,433億6,000万円)に引き上げており、2019年第4四半期は、高速なチップとハイエンドスマートフォンの強い需要が見込まれるため、収益はおおよそ10%増になると予想しています。
     
    「5Gスマートフォンの成長力は、思っていたより強い。今年と来年の資本的支出を増やすのは自然な流れだ」と、TSMCの最高経営責任者(CEO)のシーシー・ウェイ氏はコメントしています。
     
    ウェイ氏によれば、TSMCは2020年の次世代通信規格5G対応スマートフォンの予想普及率を、1桁台から14%〜16%へと上方修正したとのことです。

    iPhone11の好調を裏付けるTSMCの利益増

    AppleのAシリーズの生産を担うTSMCの好調な業績は、Appleによってもたらされたと断言することはできません。TSMCはApple以外のスマートフォンメーカーにもチップの供給を行っているためです。
     
    しかしながら、TSMCの利益増はiPhone11の売れ行きが好調であるとの報道を裏付けるのものではあります。
     
    2020年のAppleのA14チップには、TSMCの6nm(ナノメートル)プロセスが採用されるといわれています。
     
     
    Source:TSMC,Reuters via 9to5Mac
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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