Apple、香港のデモアプリを再びApp Storeから取り下げ
警察の行動を追跡することができる香港のデモアプリ「HKMap Live」が、再度App Storeから削除となったことがわかりました。
アプリは公共の安全を脅かしている
香港のデモアプリ「HKMap Live」は、警察の行動をリアルタイムで見ることができるため、法律に沿わないコンテンツを含むか、違法行為を促進、容易化、もしくは助長しているとして、9月末にApp Storeから取り下げられましたが、Appleは再考の結果、アプリの配布を10月上旬に再開しました。
アプリ開発者もソーシャルメディア上で安堵を表現していましたが、喜びも束の間、デモアプリが再びApp Storeから削除されたことがわかりました。
中国人民日報がAppleを「愚かで向こう見ず」と批判したことと、アプリの取り下げが関係しているかは定かでありませんが、Appleはこの件についての同社の立ち位置を示す声明を発表しています。
当社は、安全で信頼できるアプリの検索場所としてApp Storeを立ち上げました。「HKmap.live」というアプリは、香港の法の執行と、居住者を脅かすようなやり方で使用されています。
香港の多くのユーザーがAppleに対してアプリについての懸念を示したため、当社はすぐさま調査を開始しました。アプリは警察の現在位置を表示しますが、警察を標的にしたり待ち伏せしたりするのに使用されていることが、香港のサイバーセキュリティー・テクノロジー犯罪局を通じて確認されました。犯罪者が警察のいないところで居住者に危害を加えるのにアプリを利用しており、公共の安全を脅かしています。
このアプリは、当社のガイドラインと香港の法律に反しているため、App Storeから削除した次第です。
Source:AppleInsider
(lexi)