Apple、香港のデモアプリをApp Storeに掲載許可
Appleが、警察の行動を把握できる香港のデモアプリ「HKmap Live」のApp Store上での配布を認めたことがわかりました。
アプリは香港App Storeの「旅行」カテゴリで1位に
今年6月から、香港の「逃亡犯条例」の改正案をめぐり、若者を中心としてデモ活動が繰り広げられていますが、ここ数日さらに緊張感が高まっています。
現地時間10月4日に、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が植民地時代の緊急状況規則条例(緊急条例)を発動し、デモ参加者のマスクや覆面の着用を禁止する「覆面禁止法」を制定すると、同日中に数万人がデモ活動を行いました。
警察の行動を把握できる香港のデモアプリ「HKmap Live」は、法律に沿わないコンテンツを含むか、違法行為を促進、容易化、もしくは助長しているとして、9月末にApp Storeから取り下げられましたが、Appleは再考の結果、アプリの配布を再開した、とBloombergが伝えています。
アプリ開発者も、iOSアプリが利用可能になったとTwitterで発表しています。
It's on App Store now https://t.co/bLjjN6yXpA
There will not be any further comments on this matter unless status changes. We understand @Apple have many business considerations, but since they already make thing right I don't see any point to keep pressing.— HKmap.live 全港抗爭即時地圖 (@hkmaplive) October 5, 2019
アプリはデモ参加者を助けるだけでなく、デモに参加していない一般市民が紛争から逃れるのにも役立つため、さっそく人気アプリとなっており、10月6日19時時点で香港App Storeで「旅行」カテゴリ1位になっています。
Source:Bloomberg
(lexi)