Apple製作の映画、Apple TV+配信よりも先に映画館で公開する方針か

apple tv+

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Appleは自社製作の長編映画について、映画館で先に公開してから動画ストリーミングサービス「Apple TV+」で配信する計画を立てているようです。

賞レースや効果的な宣伝が狙いか

The Wall Street Journalによると、すでにAppleと複数の関係者との間で交渉が行われているそうです。ソフィア・コッポラ監督でビル・マーレイ主演の映画「On the Rocks」(2020年中頃に公開予定)や、動物系ドキュメンタリー映画「The Elephant Queen」などの映画館上映が計画されています。
 
しかし、なぜAppleが自社サービスのApple TV+よりも映画館を優先するのでしょうか。
 
真っ先に考えられるのは、賞レースで有利に立ち回るためでしょう。米アカデミー賞を獲得したアルフォンソ・キュアロン監督の映画「ROMA ローマ」は、フランスで劇場公開されていなかったため、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品できませんでした。
 
米アカデミー賞も選考対象が「1年以内にロサンゼルス地区の映画館で上映された作品」とされているため、Apple TV+以外での上映は必須です。Appleは本気でアカデミー賞獲得を狙っているとされており、条件を満たすには映画館での上映を避けて通れません。
 
The Wall Street Journalも、Appleが「金儲けのために映画館で上映するというより、派手な封切りで耳目を集めてブランドを確立させることに関心があるのだろう」と分析しています。
 
実際、Amazonが製作した米アカデミー賞映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」がAmazon Primeで配信されたのは、映画館での公開から3カ月後でした。

サービス開始は11月1日

Apple TV+は11月1日より、月額4.99ドル(日本国内は600円)でサービスがスタートします。新しくiPhone、iPad、Apple TV、Mac、iPod touchを購入した場合(9月11日以降)、月額料金は1年間無料となります。
 
また、当面はドラマの配信が中心となる見込みです。
 
 
Source:WSJ
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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