Disney社CEOのアイガー氏「Apple取締役会を離れたのは利益が相反するから」

Disneyの会長兼最高経営責任者(CEO)のボブ・アイガー氏は、米ニュース専門放送局CNBCの番組に出演し、Apple取締役を辞任した理由を明らかにしました。
Appleは11月に動画ストリーミングサービス「Apple TV+」を開始
アイガー氏のApple取締役の辞任が報じられたのは9月上旬のことです。当時、同氏の辞任の理由は明らかにされませんでしたが、Disneyが動画ストリーミングサービスを11月に開始することと何らかの関係があるのではないかとの憶測が飛び交っていました。
Appleは、11月1日より世界100カ国以上で月額4.99ドル(600円)の動画ストリーミングサービス「Apple TV+」をスタートする見通しで、Disneyのサービスと競合することになるからです。
利益が相反する関係に変わってしまった
アイガー氏は、現地時間の9月23日付けで出版となった自著「The Ride of a Lifetime: Lessons Learned from 15 Years as CEO of the Walt Disney Company」の中で、「スティーブ・ジョブズ氏が生きていればAppleとDisneyはすでに合併していたかもしれない」との意味深な発言をしていましたが、同氏は今回テレビ番組のインタビューでApple取締役を辞任した理由を語りました。
「私がAppleの取締役会から外れたのは、彼ら(Apple)がテレビ番組と映画の制作により力を入れ始めたからだ。利益が一致する関係から、相反する関係へと変わってしまった」
噂通り、アイガー氏のApple取締役の辞任は、やはりAppleの動画ストリーミングサービスへの参入と直接関係していたようです。
またアイガー氏は、Disneyにとっていかに動画ストリーミングサービスが重要であるかも強調しました。
「Appleはまだ(動画ストリーミングに)そこまで入れ込んでいないが、Disneyにとって非常に重要だ」
Source:CNBC via AppleInsider
(lexi)