AppleCareで整備済製品の提供は不当?~Appleへの集団訴訟を米地裁が受理
AppleCareやAppleCare+といった保証プランでAppleが“質の劣る”整備済製品を提供するのは不当だとする集団訴訟について、米カリフォルニア州サンノゼの地方裁判所が原告の訴えを受理しました。整備済製品が「新品と同等」と言えるのかどうかが争点となっています。
“整備済”は“新品と同等”ではない?
AppleCareやAppleCare+の規約では、対象デバイスを交換する必要があるとAppleが判断した場合、「新品の交換用製品」か「性能および信頼性において新品と同等の交換用製品」が提供されることになっています。
ところが、Appleから提供された製品が整備済製品だったため、2016年7月に米国で集団訴訟が起きました。整備済製品の“整備済(refurbished)”とは“再調整”の意味に他ならず、「性能および信頼性において新品と同等」とは言えない、と原告側は主張しています。
“新品”とは、過去に使用されたり販売されていたりするものではなく、全部品が新しいデバイスのことを指す。小冊子にして33ページの長さに及ぶAppleCare+の契約条件に、“整備済”という単語は1回登場するのみだ。
Appleは整備済製品も“新品同様”と認識
地方裁判所が訴えを受理したことで、これから原告集団とAppleとの裁判が始まります。
原告側はAppleに対し、iPhoneやiPad、iPodでAppleCareかAppleCare+に加入したユーザーへの補償を求めています。ただし、Appleの公式Webサイトでは、整備済製品について「新品のApple製品と同様の機能上の基準」を満たし「まったくの『新品同様』」と記載されているため、同社にとってはAppleCareやAppleCare+の規約から外れてはいないという認識でしょう。
Source:MacRumors,Apple(1),(2)
(kihachi)