Apple、インドに10億ドルの巨額投資〜“脱中国”の動き加速

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Appleが新たに10億ドル(約1,080億円)をインドに投資する見通しであることが分かりました。中国で様々な問題が持ち上がっていることを受け、自社製品の生産拠点をインドにも構える戦略の一環だと見られています。

米中貿易摩擦や労働コスト上昇などを嫌気

インド現地メディアThe Times of Indiaが報じたところによると、Appleによる10億ドルの投資は、Foxconnなどの“パートナー”を通して行われるそうです。投資の目的は「グローバル市場での製品需要に応えるため」とされており、米中貿易摩擦の高まりや中国国内の労働コスト上昇を回避する狙いが背景にあると考えられています。
 
もっとも、インドを一大戦略拠点としてみなすAppleや同社のサプライヤーの方針は、今に始まったことではありません。「30%原則(販売する製品の最低30%がインド国内で製造されていない限り、単独ブランドによる小売店営業は認めないルール。現在は緩和)」対策も含め、以前からiPhoneの旧モデルがインドで生産されており、同国内や欧州市場での需要に応えています。Foxconnもインド・チェンナイの工場で、今年中にグローバル市場向けのiPhoneを生産すると発表しています。

インド政府も秋波を送る

乗り気なのは、Apple側だけではありません。
 
インド政府も米中貿易摩擦に乗じ、AppleやFoxconnの誘致に積極的な態度を見せていると言われています。IT・エレクトロニクス担当大臣のラビ・シャンカル・プラサッド氏も「“インドの成功物語”は、Appleもメンバーの一員だ」としてAppleの投資を歓迎するとともに、同国を輸出拠点にするよう呼びかけています。
 
先述のThe Times of Indiaによると、Appleは政府のオファーに対し「インセンティブ(奨励策)」を明確にするよう求めているとされており、同社がインドの生産拠点を更に拡大する過程で、政府側から何らかの特例が用意されるかも知れません。
 
 
Source:The Time of India via AppleInsider
(kihachi)

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