4G通信速度、OnePlus端末が首位〜iPhoneはアップロードに強い
次世代通信規格5Gのサービスも一部地域で始まったとはいえ、主流は4G LTE(以下4G)通信です。そうした中、ベンダー別に4G通信の速さを測定した調査が米国で実施され、OnePlusが首位に輝きました。
OnePlusやSamsung、LGが上位独占
同一地点での同一キャリアによる通信であれば、異なる端末でも通信速度が同じになるわけではありません。全米の4G回線を対象とし、モバイル調査を手掛ける企業Opensignalが発表したレポートでは、同じ4G対応端末でもベンダー別ではっきりとした差があることが判明しました。
理論値で下り最大1GbpsのLTE Cat16をサポートしているモデルの中で、平均して最も速度が速かったのはOnePlusで35.7Mbpsでした。以下Samsungの33.9Mbps、LGの33.1Mbsと続き、Razer、ソニー、Googleが31Mbps前後、Appleが25.4Mpbs、最下位がHuaweiの22.4Mpsでした。
端末別でみると、トップ10をOnePlusとSamsung、LGが独占し、最高速度はOnePlus 7 Proの39.4Mbpsとなりました。端末の数で比較すると、速度が速かったトップ50のうち、36%がSamsung、20%がLG、15%がGoogleとなり、AppleはiPhone XS/XS Maxの2モデルのみランクインしました。またランクインしたいずれのモデルにも、Qualcommのモデムが採用されていました。
これら上位端末に比べると、iPhoneの4G通信は速くありませんが、それでも2013年にリリースされたiPhone5sから対応しているのは強みでしょう。
iPhoneの強みはアップロード
OpensignalはiPhoneユーザーの強みとして、上り速度(アップロード速度)の速さを挙げています。下り速度(ダウンロード速度)では多くのAndroid端末に敗北を喫したiPhoneですが、写真やビデオをシェアする上り速度では平均9.2Mbpと、Huaweiの10.8Mbps、OnePlusの9.8Mbps、Googleの9.5Mbpsに続く4位となりました。一方でSamsungは7.5Mbpsに留まりました。
なお、iPhone7s/7s PlusやiPhone XではQualcommとIntelのモデムに性能差があり、Appleが通信速度を均一化するために、Qualcommのモデム性能を故意に抑えているのではないか、として問題になりました(iPhone XSはQualcommとの訴訟合戦でIntelが独占的にモデムを供給)。
Source:Opensignal
(kihachi)