中古スマホのSIMロック解除受付、義務化でauも“地味対応”

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総務省のガイドライン改定を受け、KDDI(以下au)は中古スマートフォンのSIMロック解除を一定の条件つきで受け入れることを明らかにしました。これで国内大手キャリア3社が出揃ったことになります。

大手キャリア3社が揃い踏み

総務省は「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」を改正し、大手キャリアに対して中古スマートフォンのSIMロック解除を受け付けるよう義務付けました。これによって、特定キャリアが販売していた端末を中古で購入しても、該当キャリアに持ち込んでSIMロック解除してもらうことで、キャリアに縛られずSIMが使えるようになります。
 
すでに2月にNTTドコモ、8月21日にソフトバンクが条件緩和を実施していましたが、9月1日から手続き受付が義務化されることでauもガイドラインに準拠した格好です。
 
SIMロックがかかった端末を店頭に持ち込めば無条件で解除を受け付けるわけではなく、他キャリア同様、auも解除の条件を定めています。auIDの有無にかかわらず料金は一律で3,000円、対象となるのは2015年4月23日以降に発売されたSIMロック解除機能対応の機種で、受付は1日に2台までとなっています。

地味な対応でかえって注目集める

いち早く対応した他キャリアと比べ、auは9月1日の手続き義務化スタートになってようやく重い腰を上げたうえ、ガイドラインに抵触する条件「契約者ご本人さまの購入履歴があること」「当社の回線契約を解約済みの場合は、解約日から100日以内であること」をサポートページから削除したのみと非常に地味な対応となりました。
 
au kddi サポートページ
 
もちろん大手キャリアにしてみれば、中古スマートフォンのSIMロックを解除しても大きな利益は見込めません。自社経由で端末を購入してくれるわけでもなければ、自社SIMを使ってくれるとも限らないからです。しかし、このような憮然とした対応を総務省が苦々しく思うのもまた事実でしょう。
 
 
Source:KDDI(1),(2:webキャッシュ)
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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