トランプ大統領、ティム・クックCEOのコミュニケーション能力を称賛
先日会食を共にしたAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)を、ドナルド・トランプ米大統領が「高いコミュニケーション能力を持つ」として称賛していたことが分かりました。
他のCEOとは違う
米ニュージャージー州のトランプ・ナショナルゴルフクラブで催された、トランプ米大統領とティム・クックCEOの会食では、対中制裁関税の影響や米国国内への投資が話題にのぼったことが明らかになっています。
CNBCによると、この会食について記者団に尋ねられたトランプ大統領は、ティム・クックCEOを「偉大なエグゼクティブ(管理職)だ」と褒めそやしたそうです。理由はシンプルで「問題が起きたときは、いつでも自分を頼ってくるから」とのこと。「彼以外のエグゼクティブは戸口を出ていき、高額なコンサルタントを雇う。だが、ティム・クックは直接ドナルド・トランプに話しかけるんだ」
Appleのティム・クックCEOは他企業のCEOと違って、問題を解決できるのが誰なのかを熟知している。それは大統領である自分に他ならない――というのがトランプ米大統領の言い分ですが、彼の意向でHuaweiが大打撃を受けていることを思えば、あながち間違ってもいないでしょう。
何より、才覚に溢れる稀代のビジネスマンを自称してやまないトランプ米大統領のお墨付きだからこそ、説得力も増すというものです。
意見が違っても対話を止めない
トランプ米大統領とティム・クックCEOの会談は今回が初めてではなく、これまでも定期的に催されています。
トランプ米大統領とは「様々な事柄で見方が全くと言っていいほど異なる」と言って憚らないクック氏ですが、6月に行われたCNBCのインタビューでは「対立を止めるには対話し続けることだ」とし、意見の違う相手と反目しても事態は改善しないと持論を展開しています。
そうした持ち前の粘り腰を、トランプ米大統領も改めて評価せずにはいられなかったということでしょうか。
Source:CNBC
(kihachi)