米連邦航空局、バッテリー過熱MacBook Proの航空機内持ち込みを禁止
米連邦航空局(FAA)が、バッテリー過熱問題で自主回収となったAppleのMacBook Proを、航空機内へ持ち込むことを禁じました。Bloombergが報じています。
FAA、主要航空会社に警告。Twitterでも
FAAはBloombergへの文書において「AppleのMacBook Proラップトップに用いられているバッテリーの自主回収は認識」しており、このリコールについて米国の主要航空会社に警告したと述べています。
2016年に施行された規制により、米国では問題のあるバッテリーを搭載した機器の預け入れおよび機内持ち込みは禁じられています。つまり6月にバッテリーの自主回収が発表されたMacBook Proは、預け入れ・機内持ち込みができないことになります。
FAAは7月初め、バッテリーの過熱によりダメージを受けたMacBook Proに関する記事に寄せて「リコールとなったバッテリーは機内に持ち込めないことを改めて乗客の皆さんにお伝えします」と公式Twitterアカウントに投稿しており、MacBook Proの機内持ち込み禁止を予告していました。
#RECALL ALERT: The #FAA reminds passengers that recalled #batteries do not fly. Avoid carrying #recalled batteries when flying until repaired/replaced per manufacturer instructions. Learn how to #PackSafe at https://t.co/OzSsV8ar7m. @USCPSC recall ➡️https://t.co/rKTiTdv4lj https://t.co/kqLCRedilp
— The FAA (@FAANews) 2019年7月10日
欧州安全機関も8月初めに通達
欧州航空安全機関(European Union Aviation Safety Agency)も8月初め、MacBook Proについて航空会社に対し、自主回収となったリチウムイオン電池を搭載した機器は航行中に電源を切り、使用しないことを定めた2017年の規制を守るよう通達しています。
Bloombergが入手した内部文書によれば、Total Cargo Expertiseが運営するTUI Group Airlines、Thomas Cook Airlines、Air Italy、Air Transatの4社は今週、該当するMacBook Proを貨物として持ち込むことを禁止しました。
バッテリー過熱により機内持ち込みが禁止された機器といえば、SamsungのGalaxy Note 7が記憶に新しいでしょう。
米国で40万台、中国では6万3,000台、日本では2万台のMacBook Proが、自主回収の対象となっています。
Source:Bloomberg
(lunatic)