Apple、iCloudデータのサードパーティー企業サーバー上での保管が訴訟に発展
iCloudのデータをあたかもAppleがすべて保管しているかのように見せかけていることが虚偽広告にあたるとして、米国でAppleが提訴されました。
ユーザーはAppleブランドを信頼してプレミアム価格を支払っている?
iCloudデータは、Amazon Web Services、Google Cloud、MicrosoftのAzureプラットフォームなどのサードパーティー企業のサーバー上でも保管されていますが、すべてAppleが運営するデータセンターのなかで保管されているかのように謳われているとして、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に対し集団訴訟が起こっています。
Appleブランドを信じるユーザーが、プライバシーの側面などから同社のクラウドサービスに付加価値を見出し、プレミアム価格の料金を支払っている、というのが提訴理由です。
データは暗号化されて保管
例えば中国の場合、中国のサイバーセキュリティ法に対応するため、iCloudデータは同国内のGuizhou-Cloud Big Data(GCBD)により保管されています。
Appleは、共通鍵暗号アルゴリズム「AES-128」を使って連絡先、カレンダー、写真、ドキュメントなどのファイルをいくつもに分割し、暗号化して保管しているため、サードパーティー企業は保管されたデータを解読することはできない、とコメントしています。
しかしながら、中国のサーバーの場合、iCloudのアカウントキーもサードパーティー企業へと譲渡されているため、法律に基づき政府当局がAppleに対して情報開示を要求できるとされています。
Source:AppleInsider
Photo:Apple
(lexi)