Appleの研究開発費が過去最高に〜クック方式の実践にはお金がかかる?

Apple ティム・クックCEO Axios YouTube

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Appleは7月末、同社2019年第3四半期(4月〜6月)の業績を発表しましたが、同四半期の研究開発費が過去最高となる42億ドル(約4,477億円)に達したことが明らかになりました。

研究開発費は他企業に比べるとそこまで高くない

Appleの2019年第3四半期の研究開発費は、収益の7.9%にあたる42億ドルとなりました。このままのペースでいくと、通年で160億ドル(約1.71兆円)に上る見通しです。
 
しかしながら、Appleの研究開発費は他企業に比べて決して高いわけではありません。2019年4月〜6月期、Microsoftの研究開発費は収益の13.4%に達し、Googleに至っては収益の15.7%を研究開発に費やしていたことがわかっています。

製品カテゴリーの拡張が費用増大につながったか

Appleの研究開発費は上昇傾向にありますが、この背景には製品カテゴリーを広げる試みがあるとされています。
 
Appleの主要製品であるiPhoneがもたらす収益は、2019年4月〜6月期に前年同期比で12%減となっており、新たな収益源の開拓が求められています。
 
Appleの最高財務責任者(CFO)のルカ・マエストリ氏は、「ユーザー体験の向上と、製品とサービスの差別化に努めている。中には後ほど利益をもたらす、非常に長期的な投資もある」とコメントしています。
 
Appleは、Intelのスマートフォン向けモデム事業を買収することを正式に発表しており、約2,200名のIntel従業員がAppleに移るといわれています。モデム事業を買収することで、5Gモデムの内製化が可能となり、将来的にAppleに大きな利益をもたらすことになるでしょう。

基礎技術の所有とコントロールがクック方式

Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)の方針は、Apple製品に使用される基礎技術を所有、コントロールするというものです。
 
クックCEOの経営方針は、Bluetoothチップを自社開発したワイヤレスイヤホンAirPodsで成功を収めるなど、一定の成果を上げているといわれています。
 
Appleは、最近では自動運転車プロジェクト「Titan」や、拡張現実(AR)グラスの開発を行っていることでも知られています。
 
 
Source:CNBC
Photo:Axios/YouTube
(lexi)

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