新型Mac Proの組み立てはアメリカではなく中国で行われていることが判明

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Macのデスクトップコンピュータは、唯一アメリカ国内で組み立てが行われていた主要Apple製品でしたが、新型Mac Proの組み立ては中国で行われていることが明らかになりました。「Assembled in the USA(アメリカ国内で組み立て)」の刻印はなくなることになります。

サプライヤーが集まる上海で組み立て

Appleは、見た目が「チーズおろし器」のようといわれる新型Mac Proの組み立てを、台湾のQuanta Computerに委託しており、中国の上海近郊の工場で生産を加速させている、とThe Wall Street Journalが伝えています。上海の近くにサプライヤーが集まっていることから、アメリカで組み立てを行うよりも輸送料が節約できるとされています。
 
Mac Proは主要Apple製品ではありますが、他製品に比べて出荷台数が多いとは言えません。それでも、生産地の選択は大きな影響をもたらします。
 
2013年のMac Proモデルがリリースされた当時、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)はテキサス州オースティンの委託製造業者Flexの工場に1億ドルの設備投資を行ったことを吹聴しており、Mac Proには「Assembled in the USA」の刻印が光っていました。

組み立ては生産プロセスの一部に過ぎない

FlexとQuantaは、今回の新型Mac Proの生産地移動についてコメントを控えています。Appleによれば、新型Mac Proのデザイン、エンジニアリングはアメリカ国内で行われ、米国産の部品を使用しています。同社は米国30州の製造業を支援しており、昨年は9,000を超える米サプライヤーに600億ドル(約6.47兆円)を支払ったとしています。
 
最終組み立ては、生産プロセスの一部に過ぎない」とAppleの代表者はコメントしており、「Appleの投資はアメリカで200万人の雇用を支えている」とアメリカへの貢献を強調しました。
 
 
Source:The Wall Street Journal
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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