2019年1月〜3月の国内iPhone出荷台数、前年同期比3割減少〜IDC発表

Apple iPhone XS iPhone XR

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2019年第1四半期(1月〜3月)の国内携帯電話・スマートフォンの出荷台数の実績値をIDC Japanが発表しました。全体の出荷台数は前年同期比26.5%減少しており、特にiPhoneは前年同期比30.3%と大きく減少しています。

国内スマホ出荷台数は697.3万台、前年同期比26.7%減

IDC Japanによると、2019年第1四半期の携帯電話・スマートフォンの日本国内における出荷台数は、前年同期比26.5%減少し、713.5万台となりました。
 
スマートフォンの国内出荷台数は697.3万台で、前年同期比26.7%のマイナスとなりました。総出荷台数に占めるスマートフォンの割合は、約97.7%です。

iPhoneの出荷台数、30.3%減少

出荷台数の大きな減少には、iPhoneの出荷台数が前年同期比30.3%減の330.2万台と大きく落ち込んだこと、さらにAndroid端末も前年同期比23.0%減の367.1万台と2割以上の減少となったことが影響しています。
 
出荷台数が前年同期と比べて大きく減少した要因としてIDC Japanは、改正電気通信事業法が義務付ける「分離プラン」対応の新料金プランに向け、各キャリアが流通在庫を解消するために調達台数を大幅に抑制したことと、iPhoneの成長がひと段落したことを挙げています。
 
なお、iPhoneの出荷台数が前年同期比で減少している傾向は、4月末にIDCが発表した2019年第1四半期の世界出荷台数予測とほぼ同じ傾向です。

国内シェアはiPhoneが46.3%でトップ

国内携帯電話・スマートフォン出荷台数に占めるApple(iPhone)のシェアは46.3%で、前年同期比でシェアを2.5ポイント落としたものの、2位のシャープ(16.2%)に大きく差をつけてトップを維持しています。
 
3位以下は、富士通(9.1%)、ソニー(7.8%)、京セラ(6.2%)と続いています。
 
IDC Japan 2019年第1四半期 国内携帯電話・スマートフォン市場実績値
 

5G対応でスマホ価格は上昇、完全分離プランの影響に注目

国内スマートフォン市場の動向について、IDC Japanのシニアマーケットアナリスト菅原啓氏は、 以下のようにコメントしています。
 

  • スマートフォンの一括購入価格を2014年と2018年で比較すると25%上昇している
  •  

  • 5G規格対応に伴い、ハイエンド機種を中心にスマートフォンの価格はさらに上昇する可能性がある
  •  

  • 今後各キャリアが開始する「完全分離プラン」利用者の拡大による影響を注意深く見守る必要がある

 
 
Source:IDC Japan
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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