通信会社の選択、3大キャリア契約者は「イメージ」重視!?MMD研究所が調査

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MMD研究所は、「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」の結果を発表しました。3大キャリア契約者と、格安スマホサービスの契約者では、通信会社の選択にも違いが見られます。

最近の通信会社との契約について、44,159人に調査

「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」は、15歳から69歳の男女を対象とした予備調査の回答者44,159人のうち、1年以内に新規契約またはMNPで通信会社を契約した人を対象に本調査を行い、4,000人から有効回答を得ています。
 
調査はインターネットで実施され、調査期間は2019年4月26日~5月7日です。

最近の契約、キャリア利用者は機種変更、格安利用者はMNP

一番最近行ったモバイル端末の契約は、「機種変更」が52.0%と過半数を占めて最多でした。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 
最近の契約を、「3大キャリアユーザー」と「格安スマホユーザー」別に見ると、3大キャリアユーザーは「機種変更」が60.2%と6割を占めて最多でした。
 
格安スマホユーザーは「MNP」が27.2%で最多ですが、「機種変更」24.8%、「新規契約」23.6%も僅差で続いています。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 
「覚えていない」という人を除いて、契約の時期を聞いたところ、新規契約の46.7%、MNPの42.4%で「1年以内」がともに多かったのに対し、機種変更は50.4%と半数が「2年より前」と回答しています。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 

3大キャリアの選択理由は「イメージが良い」が27.2%で最多

1年以内に新規契約またはMNPで通信会社と契約した回答者を対象とした本調査で、契約した通信会社を選んだ理由を聞いたのが以下のグラフです。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 
3大キャリア契約者は「ブランドイメージがよい」が27.2%でトップ、以下「他の通信会社より安いと思った」21.0%、「家族割や学割、光セットなどでお得」18.6%などが続きます。
 
格安スマホ利用者は、「他の通信会社より安いと思った」が63.2%と他を大きく引き離してトップで、以下「自分にあったプランがある」28.4%、「キャンペーンが魅力的」14.4%などが続きます。

店舗契約はドコモ、オンライン契約は楽天モバイルがトップ

通信会社の契約を行った場所は「キャリアショップ・直営店」が52.3%でトップ、以下「家電量販店などのカウンター」15.1%、「オンラインの公式サイト」11.5%と続いています。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 
それぞれ契約した通信会社の上位を見ると、店舗での契約者は「NTTドコモ」39.4%、「au」27.9%、「ソフトバンク」19.0%と、3大キャリアが並んでいます。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 
オンラインで契約した上位は、「楽天モバイル」20.9%、「NTTドコモ」17.5%、「mineo」10.1%と、格安SIM各社が上位に入る中、オンラインショップの事務手数料を無料化し、オンライン契約を優遇しているNTTドコモも2位に入っています。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 

オンライン契約者で満足点が多い傾向

店舗での契約者と、オンラインでの契約者それぞれに聞いた、契約手続きの満足点の上位が以下のグラフです。
 
どちらも「自分に合った料金プランを選ぶことができた」が最多ですが、店舗契約者の28.3%に対して、オンライン契約者は40.1%と、オンライン契約者の方が料金プランへの満足度が高いことがわかります。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 
このほか、契約場所によって満足点に違いが目立つのは、店舗契約者は「スマホをすぐに入手できた」「担当者の対応が良かった」の2項目です。
 
オンライン契約者は「契約手続きが簡単」「余計なオプションを勧められずに済んだ」「自分の好きなタイミングで契約手続きができた」「自分のペースで検討ができた」などが高く、オンライン契約者は、満足している項目が多い傾向があります。

店頭契約は「安心感」、オンラインは「好きな時間・場所」

店舗契約者が、店舗での契約を選んだ理由の上位3項目は「店員に分からないことをすぐ聞ける」38.5%、「近所に店舗がある」31.4%、「対面の安心感がある」29.1%でした。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 
オンライン契約者がオンライン契約を選んだ理由の上位3項目は、「好きな時間に申し込める」49.3%、「自宅や好きな場所で申し込める」44.1%、「店舗へ行くのが手間」40.7%となりました。
 
MMD研究所 「2019年5月 モバイル通信契約に関する調査」
 

今後、3大キャリアの端末購入補助禁止でどう変わる?

3大キャリアの契約者は、約6割が機種変更で契約を継続していることから、MNPで他キャリアやMVNOへの移動よりも、同じキャリアの契約を継続する傾向が強いことがうかがえます。
 
新規契約・MNPでの契約者でも、キャリアユーザーは「他より安い」ことよりも「ブランドイメージ」でキャリアとの契約を選んでいます。
 
改正電気通信事業法がこの秋に実施されることで、大手キャリアによる端末購入補助が廃止され、スマートフォン購入時の出費が増えた後、大手キャリアと格安各社の選択理由にどう変化があるか、注目したいところです。
 
 
Source:MMD研究所
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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