Lenovo、2020年に世界初「折りたためるPC」を発売予定
折りたたみ可能なスマートフォンに続き、2020年にはPCも折りたたんで運べるようになりそうです。先日開催されたイベントAccelerate 2019でLenovoがプレビューを公開しました。
世界初の折りたたみ可能なPCに
Lenovoによると、同社はThinkPad X1ブランドとして、13.3インチディスプレイ搭載PCを2020年にリリースするようです。このまま行けば「世界初の折りたたみ可能なPC」となる見込みです。IntelやMicrosoft、LGなどと何年にも渡って開発を続けてきたそうで、アスペクト比4:3の2K有機EL(OLED)ディスプレイを半分に折りたたむことで、これまでにない使い方を企図しているようです。
例えば、ニュースサイトTHE VERGEが公開した動画では、マルチタスク目的でディスプレイの上半分と下半分とに異なる内容をスプリット表示(iOSのSplit View機能に相当)したり、下半分をキーボードに割り当てたりといったシーンが紹介されています。
詳細なスペックは謎に包まれていますが、重さは900g、バッテリーは1日持つような設計が試みられているようです。このほかタッチスクリーンやスタイラスペン入力にも対応する見込みで、リリースは2020年が予定されています。
先行メーカーの課題を解決できるか
大画面ディスプレイを搭載しながらコンパクトに持ち運べる点で、折りたたみ可能なデバイスは大きな可能性を秘めています。
しかし、世界初となるSamsungの折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」は、数日使用しただけで問題が発生したとのレビューが相次ぎ、耐久性能などが疑問視された結果、発売日は当初予定されていた4月末から延期となりました。また、Huaweiの「Mate X」も当初の6月から9月へと発売日を延期するとの観測が浮上しており、“折りたたみ”の難しさを改めて裏付けています。
こうした問題をLenovoがどう解決してくるのかに、今後は注目が集まることでしょう。
Source:Venture Beat,YouTube-THE VERGE,日本経済新聞
(kihachi)