Apple、悲願だったApple Storeのインド初出店候補地を絞り込む

Apple Fifth Avenue ニューヨーク五番街

Apple Fifth Avenue ニューヨーク五番街
 
Appleが、インドに初の直営Apple Storeを出店すべく、候補地の絞り込みを進めている、とBloombergが報じています。

インド第1号店はムンバイに出店か

Appleは、記念すべきインド初出店となる直営店を、米ニューヨーク市五番街のApple Store現在は改装中)のような象徴的な店舗にしたいと考えている模様です。
 
出店場所は、インド西部の都市ムンバイの高級ショッピング街が有力候補で、数週間以内には場所を決定してインド政府に申請すると伝えられています。
 
9to5Macは、Appleの直営店開設申請に許可が下りても、Apple Storeの工事には時間がかかることが多いため、開店は2020年頃になるのではないか、と推測しています。

インド国内製造の拡大で政府の規制をクリア

国内産業の振興を重視するインド政府は、外国企業が直営店を開設する条件として、製品の30%以上がインド製であることを定めています。
 
世界的にスマートフォン市場の伸びが鈍化する中、Appleはインド市場に大きな期待を寄せており、主要サプライヤーのWistronのインド工場でiPhone SEiPhone6s、最近ではiPhone7を製造しています。
 
さらに、Apple最大のサプライヤーであるFoxconnが、インドで年内にiPhoneの製造を開始することを明かしています。
 
Bloombergは、Foxconnが製造するモデルを「iPhone XRシリーズ」と報じています。
 
なお、Foxconnが製造するiPhoneについて、インドメディアPC-Tabletは「iPhone XE」と呼ばれるiPhone SEの後継モデルではないか、と伝えています。

インドでのiPhoneシェアは1%と低迷

インド国内でのiPhone製造拡大はAppleにとって、直営店設置の許可が得られるだけでなく、インドで販売するiPhoneに課されていた20%の関税を回避する効果もあります。
 
直営店の開設によって、インド国内でのiPhone販売台数を上向かせたいAppleですが、一般的な労働者の平均年収がiPhoneよりも少ないインドで、高額なiPhoneのシェアは1%と低迷しています
 
 
Source:Bloomberg, 9to5Mac
(hato)

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