Apple、Qualcommに最高60億ドルを支払った〜UBS証券推測

qualcomm

qualcomm
 
AppleQualcommが、スマートフォンの特許を巡る訴訟をすべて取り下げ、全面的に和解しました。この合意においてAppleがQualcommに対し支払った金額は公表されていませんが、UBS証券のアナリストは50〜60億ドル(約5,599億〜6,719億円)と見積もっています。

Qualcomm、1株当たり利益が2ドル上昇するとの見通し

UBS証券のアナリストであるティモシー・アークリ氏は、現地時間4月18日に投資家らに配布したメモにおいて、AppleはQualcommに50〜60億ドルを支払ったとの見積もりを明らかにしました。
 
またQualcommが今回の和解の結果、1株当たり利益が2ドル上昇するとの見通しを発表したことから、AppleはiPhone 1台につき8〜9ドルの特許使用料を支払うことでも合意したようだと、UBSは推測しています。
 
和解後、Qualcommの株価は38%上昇しました。Appleの株価上昇は2%にとどまっています。
 
アークリ氏は最高60億ドルという今回限りの支払い額について、AppleがQualcommへの支払いを停止した特許使用料をもとに計算したと説明しています。

1台につき8〜9ドルなら大幅値上げ

iPhone 1台につき8〜9ドルの特許使用料を今後支払うという推測が正しければ、以前と比べ大幅な値上げとなります。Appleのジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)は米連邦取引委員会(FTC)対Qualcommの裁判において、1台につき7.50ドルを支払っていたと証言していました。
 
Qualcommのスティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)は先日のCNBCのインタビューで、Appleが支払った金額や今後の特許使用料については明かしませんでした。

 
 
Source:CNBC
(lunatic)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

[PR]オフィシャルサイト

目次