NetflixとAppleに微妙な隙間風? iOSアプリでAirPlayへの対応中止

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    NetflixがこれまでiOSアプリで提供してきたAirPlay機能をアプリ内から削除しています。削除についてNetflix側は「どのデバイスからストリーミングされているか特定できないため」としていますが、Appleが動画配信サービスを発表したことで両社がライバルとなった影響とも考えられます。

    アプリ内課金も終了

    NetflixはiPhoneやiPadから視聴できるようにiOSアプリをを提供しています。少し前までこれらアプリ内からNetflixとの月額契約が可能でiPhone、iPadユーザーは気軽にNetflixの会員になることができました。しかしアプリ内からの課金ではNetflixはAppleに課金に応じたマージンを支払う必要があり、このマージンを嫌ってNetflixはアプリ内課金を取りやめています。
     
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    今回のNetflixによるAirPlay機能への対応取りやめも「技術的な問題」が原因とされます。しかしAppleの動画配信サービス「Apple TV+」の発表により、両社の競合関係が強まり、微妙な隙間風が吹き始めた可能性も否定できません。

    Appleの潜在的可能性を認める

    Appleは昨年から精力的にオリジナル動画コンテンツの制作を進めてきました。そのことに対して既に世界中で膨大な数の有料会員を集め、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していたNetflixは業績発表会でAppleのサービスにも言及し、脅威として認識するなど、この頃からAppleの能力を侮ってはいませんでした。Appleも先月のスペシャルイベントでようやく動画配信サービスを発表し、いよいよNetflixと正面から競合することになります。
     
    過去に動画配信関連のサービスを巡ってAppleとAmazonが対立し、互いに自社プラットフォームから排除し合う事態にまで発展したことがありました。この時、この排除合戦でもっとも不利益を被ったのがAmazonやAppleのユーザーだったのは確かです。今回のAppleとNetflixの微妙な関係が、ユーザーに不利益をもたらすほど酷くならないことを願うばかりです。
     
     
    Source:MacRumors
    (KAZ)

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