どっちが買い?Powerbeats ProとAirPods(第2世代)を徹底比較!

PowerbeatsPowerbeats Pro / AirPods(第2世代)

PowerbeatsPowerbeats Pro / AirPods(第2世代)
 
Appleが発表した、Beatsブランドワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro – Totally Wirelessイヤフォン」と、先日発売されたAirPods(第2世代)は、どう違うのでしょうか。

Powerbeats ProとAirPods(第2世代)の違いは?

Appleは現地時間4月3日、傘下のBeatsブランドからPowerbeats Pro – Totally Wirelessイヤフォン」を発表しました。
 
Powerbeats Proは、先日発売されたAirPods(第2世代)と同じ、H1チップを搭載した完全ワイヤレスイヤホンですが、性格が異なります。
 
米メディアMacRumorsが、両製品の特徴をまとめて比較しているので、ご紹介します。

 

デザイン

AirPodsは、日常生活での手軽な使用を重視した製品で、1つのサイズだけが提供されています。「耳からうどん」と冗談のネタにされる棒の部分に、マイクが内蔵されています。
 
AirPods(第2世代)
 
Powerbeats Proは、激しい運動をしても耳から落ちないよう、フックが装備されているほか、ユーザーの耳のサイズに合わせてフィット感を調整できる4サイズのイヤーチップが同梱されます。
 
Powerbeats Pro - Totally Wirelessイヤフォン
 

音質

Powerbeats Proは、4サイズのゴム製イヤーチップで、耳へのフィット感を高められるのと同時に、外部の音を遮断することができます。
 
AirPodsは、高いフィット感も、外部の音を遮断する構造もありません。
 
言い換えれば、周辺の音を聞きたい状態で使うには、Powerbeats ProよりもAirPodsの方が向いている、ということになります。
 
PowerbeatsPowerbeats Pro / AirPods(第2世代)
 
Appleは、Powerbeats Proは音質を重視してデザインされており、バランスが良く、原音に忠実でクリアな音質を実現し、ダイナミックレンジも改善している、と説明しています。
 
一方、AirPodsについては「質の高い豊かなサウンド」とは説明しているものの、音質についてはあまりアピールしていません。
 
AirPods(第1世代)のレビュー記事でご紹介したように、AirPodsの軽い装着感は、長時間連続で使っても疲れにくい、というメリットにもなります。

 

操作方法、物理ボタン

AirPodsには物理ボタンはなく、側面をタップすることで、Siriの呼び出し、再生/一時停止、曲のスキップなどの操作を行います。
 
Powerbeats Proは、物理ボタンが装備されており、音量調節、曲のスキップ、電話に出る/出ないといった操作が可能です。
 
AirPodsとPowerbeats Proのどちらにも、電源のオン/オフボタンはありません。充電ケースから取り出すと自動でオンになり、充電ケースに入れると自動でオフになります。また、使用しないまま一定時間が経過すると、バッテリー消費を抑えるためスリープモードに切り替わります。

 

耐汗・防沫性

Powerbeats ProについてAppleは「耐汗・防沫性を強化したデザインで、タフなワークアウトにも対応」と説明していますが、「IP68」のような具体的な耐水防塵性能については言及していません。
 
MacRumorsは「Powerbeats Proは汗で故障することはないだろうが、シャワーを浴びるときに使うのは避けたほうがいいだろう」とコメントしています。
 
一方、AirPodsについては耐水性能については、何も言及されていません。
 
非公式の情報ですが、AirPodsの発売直後に、YouTubeチャンネルEverythingAppleProが行った実験では、AirPodsがかなり高い耐水性能を示しています

 

カラーバリエーション

AirPods(第2世代)にブラックが追加されるとの噂もありましたが、販売されているのはホワイトのみです。
 
Powerbeats Proには、アイボリー、モス、ネイビー、ブラックの4色が用意されます。
 
Powerbeats Pro - Totally Wirelessイヤフォン
 
AirPodsは、充電ケースとケーブルも白一色なのに対し、Powerbeats Proには、ブラックの充電ケースとLightning – USB-Aケーブルが同梱されています。
 

プロセッサ、センサ

AirPods(第2世代)とPowerbeats Proのどちらにも新開発のH1チップが搭載され、iPhoneやMacとの接続が高速化し、「Hey Siri」と呼びかけるだけでSiriを起動でき、ゲームプレイ時のレイテンシ(遅延)の短縮といった効果が出ています。
 
Powerbeats Proにも、AirPodsと同様に自動耳検出センサが搭載されており、耳から片方のイヤホンを外すと音楽の再生が一時停止し、耳に戻すと再生が再開されます。
 
AirPods、Powerbeats Proはともに、両方を装着して使えるのはもちろん、片方だけ装着して使うことも可能です。

 

電話

AirPodsとPowerbeats Proのどちらも、声がクリアに聞き取れるようにデザインされています。
 
AirPodsは、通話中やSiriに話しかけている時には、音声を検知する加速度センサーがビームフォーミングマイクロフォンと連係し、周囲のノイズを取り除くことでユーザーの声を拾いやすくします。
 
Powerbeats Proは、ユーザーの口元に伸びる棒がない代わりに、左右に2つずつのビームフォーミングマイクロフォンを搭載し、ユーザーの声を拾いつつ外部のノイズを除去します。

 

バッテリー持続時間

1回の充電での再生可能時間は、Powerbeats Proは9時間で、AirPodsの5時間を大きく上回っています。
 
どちらも、充電ケースを使うことで24時間以上の再生が可能と説明されています。

 

充電

AirPods(第2世代)のワイヤレス充電対応ケースは、Lightningケーブルに加えてQi規格のワイヤレス充電器にも対応します。
 
AirPods(第2世代)
 
Powerbeats Proの充電ケースはワイヤレス充電には対応しておらず、充電にはLightningケーブルが必須です。
 
Powerbeats Proは、充電ケースで5分間充電すると1.5時間の再生、15分間充電すると4.5時間の再生が可能になります。
 
AirPodsも同様の高速充電に対応しており、充電ケースで15分間充電した場合の再生時間は最大3時間です。
 
Powerbeats Pro - Totally Wirelessイヤフォン
 

比較表

Powerbeats Pro AirPods(第2世代)
デザイン イヤーフック&イヤーチップ付き 1サイズのみ
用途 フィットネス、ワークアウト 日常的・手軽に使用
カラー 4色
(アイボリー、モス、ネイビー、ブラック)
白のみ
外部ノイズ遮断 ×
物理ボタン ×
耐汗・防沫 ×
ワイヤレス充電 ×
連続再生時間 9時間 5時間
充電ケースを使った再生時間 24時間以上 24時間以上
高速充電
Hey Siri
価格(税別) 24,800円 22,800円
(ワイヤレス充電ケース付き)

結論:それぞれに魅力的

AirPods(第2世代)とPowerbeats Proを比較すると、想定された使い方が異なることがわかります。
 
小型で軽く、持ち運びに便利なAirPodsは、日常的にカジュアルな使い方をするのに向いています。
 
Powerbeats Proは、ハードなスポーツでも耳から落下しないイヤーフックがついているほか、イヤーチップで耳にしっかりフィットさせることで、外部の騒音が聞こえにくくなります。
 
また、バッテリー持続時間が長く、カラーバリエーションが豊富なのもPowerbeats Proの特徴です。
 
 
Source:MacRumors, AirPods(第2世代), Powerbeats Pro
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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