Appleの主要サービスを率いるピーター・スターン氏とはどのような人物なのか?


     
    現地時間の3月25日に催されたAppleのイベントで、多くの新サービスが発表されましたが、サブスクリプションサービスを展開するにあたって鍵となった人物がAppleの主要サービスを率いるピーター・スターン氏だといわれています。スターン氏とはいったいどのような人物なのでしょうか?

    ステージデビューを果たしたスターン氏

    Appleピーター・スターン氏は、25日にApple Parkのスティーブ・ジョブズ・シアターで行われたイベントでApple TVアプリケーションについてのプレゼンの際に登壇しました。
     
    スターン氏は、2016年にAppleのクラウドベースのサブスクリプションサービスのマネジメントを行うため雇い入れられた人物で、昨年にはインターネット・ソフトウェア・サービス担当上級副社長のエディー・キュー氏からAppleの主要サービスの営業活動を任されました。
     
    アメリカのケーブルテレビ会社Time Warner Cableで15年間務め、製品マネジメントのトップにまで上り詰めたスターン氏は、Appleのエンターテインメント企業や出版社との関係性が冷え込んでいるときにAppleに加わり、今年の3月25日までにニュースや雑誌が読み放題の「Apple News+」動画サブスクリプションサービス「Apple TV+」などのサービスが開始できるほどのパートナーシップ契約をまとめることに成功しました。
     
    ライブ・オンデマンド動画ニュースネットワーク会社Cheddarの最高経営責任者(CEO)かつ創業者のジョン・スタインバーグ氏は、スターン氏について以下のように表現しています。
     
    「パートナーシップを結びたい企業コンタクトの一覧に載っている1人だ。約束したことを迅速かつ確実に実行してくれる」

    スターン氏は出版社の苦境には興味なし?

    スターン氏と共に働いたことがあるという人物は、同氏はAppleに忠実であり、同社がニュース・雑誌読み放題や動画配信サービスへ参入することによる、業界への影響については考えていないともコメントしています。
     
    「彼は企業人だ。ピーターは出版社の苦境を心配するようなタイプではない
     
    ニュースサブスクリプションサービスInklのCEOのガウタム・ミシュラ氏もスターン氏に関して上記の人物と同様の意見を述べています。
     
    「スターン氏は特定の目的を果たすだろう。彼はジャーナリズムをとりまく長期的な問題を解決する気はない。Appleはどのように物事を行い、何が顧客にとってベストなのかをわかっていると彼は考えている。持続性やカニバライゼーション(共食い状態)よりもAppleの方針を優先させるだろう」
     
     
    Source:Digiday UK via AppleInsider
    Photo:Apple
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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