Appleのデザイン最高責任者アイブ氏、AirPods開発で一番苦労したのは?

    Apple ジョナサン・アイブ氏

    Apple ジョナサン・アイブ氏
     
    第2世代AirPodsの発売に合わせて、Appleの最高デザイン責任者、ジョナサン・アイブ氏が、AirPodsのデザインで苦労したことなどをファッションメディアGQのインタビューで語っています。

    初代AirPods登場時の反応について

    現在、AirPodsをつけて歩く人を目にしない日はないほど、AirPodsは人々に広く受け入れられています。調査企業Counterpoint Researchによると、2018年だけで3,500万台のAirPodsが売れたそうです。
     
    しかし、約2年半前の2016年9月、iPhone7と同時に発表されたAirPodsを目にした人々は、その斬新とも奇妙とも言えるデザインに驚き、戸惑い、賛否両論の議論が起こりました。
     
    ジョナサン・アイブ氏は、AirPodsに対する人々の反応について、こう語っています。

    AirPodsへの最初の反応として、当たり前のものだと思います。その反応は、感覚的ではなく、理論的な理解によるものです。
     
    人々の意識が向かいやすいのは、話題にしやすい特徴であり、話題にしているからといって、それが重要な特徴だとは限らないのです。話題にしやすいというだけなのです。

     
    Apple AirPods 第2世代
     

    AirPodsはケースが閉まる音も魅力

    AirPodsは、簡単に使うことができる使い勝手の良さが魅力ですが、アイブ氏は、充電ケースのフタを閉じる時の音といった、感覚的なものがAirPodsの魅力を高めていると語っています。

    メカニカルなものを手にする時、デザインの全体に気を配るのはとても重要なことだと思います。色、形、全体的な構造、そしてより定義しにくい、何かが閉じたと感じるカチッという音や磁石の力といった、概念的な動作です。

     
    Apple AirPods 第2世代
     

    AirPodsのデザインで最も苦労したのは「ケースに入れる向き」

    アイブ氏は、AirPodsのデザインにおいて一番苦労したことについても語っています。

    私たちが最も苦しんだことの一つは、AirPodsをケースに入れる向きでした。私はこの細部が大好きです。
     
    分かってもらえないと思いますが、AirPodsをデザインし開発する期間中、私たちは大幅に間違っていたのです。
     
    AirPodsは、使う人に負担を強いることなく、人々が意識している以上に、使うことの喜びをもたらしていると思います。

     
    Apple AirPods 第2世代
     

    新型AirPodsはワイヤレス充電対応、呼びかけてSiri起動など進化

    第2世代となったAirPodsは、充電ケースがワイヤレス充電に対応したほか、従来のW1チップがH1チップに進化し、呼びかけるだけでSiriを起動できるようになっています。
     
    また、iPhoneやApple Watch、Macといったデバイス間の切り替えが高速化、バッテリー持続時間改善、ゲームプレイ時のレイテンシ(遅延)低減などの進化を遂げています
     
     
    Source:GQ
    Photo:Apple, Apple/YouTube
    (hato)

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