Apple、保証切れiPhoneユーザーに買換勧めるよう店舗スタッフに指示していた

Apple Park Visitor Center

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Appleは過去数カ月間に渡り、iPhoneの売り上げを伸ばすために、保証期間の切れたiPhoneを所有するユーザーに買い換えを促すよう技術者に指示していたと、Bloombergが報じています。

かつてない積極的な売り込みをかけていたApple

Appleは1月末に行った2019年度第1四半期(2018年10−12月)業績発表で、iPhoneの売上高が前年同期の611億ドル(約6.7兆円)から520億ドル(約5.7兆円)へと15%も減少したと発表しました。
 
この発表に先立つ数カ月間、当然ながらiPhone XS/XS Max/XRの売れ行き不振を把握していたAppleは、他のプロジェクトのマーケティング人員を新型iPhoneの宣伝部門に回す、実質上の割引を行う、またApple StoreアプリからiPhone XRとiPhone XSへのアップグレードを薦めるプッシュ通知を送るなど、これまでにない積極的な売り込みをかけていました。

保証期間切れiPhoneユーザーに買い換え推奨

ところがAppleの販売攻勢はこれだけではなかったようです。Bloombergは関係者から得た情報として、Appleは「販売店従業員」および「技術者」に対し、保証期間の切れたデバイスを所有する顧客にiPhoneのアップグレードを勧めるよう指示していた、と伝えています。ここで示唆されているのはおそらくApple Storeの従業員およびGenius Bar担当者と思われますが、Apple認可サービスプロバイダ従業員も含まれている可能性があります。
 
Bloombergのマーク・ガーマン記者はこのAppleの販売攻勢の記事を、つい最近退任が発表されたアンジェラ・アーレンツ氏と絡めて書いていますが、アーレンツ氏の退任が先述の積極的な売り込みと関係があるのかどうかは不明です。

 
 
Source:Bloomberg via MacRumors
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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